お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

対話することが大事だと教えてくれたAI

先日の官房長官会見以来、話題をさらっているチャットGPT(人工知能による対話型の自動応答ソフト)。私たちが進めているプロジェクトでも今後AIを活用していこうというリアルな話が出て驚いた。

超アナログなお母さん業界新聞社には無縁の話と、いつもならスルーするところだが、気になって「対話」を試みた。

「お母さん大学」について質問してみると…。
ーー「お母さん大学」とは、子育て中の女性がオンライン学習プラットフォームを通じて自己実現や社会貢献につながるスキルを身につけることができる教育サービスです。

お母さん業界新聞社が運営し、子育てに役立つ情報やビジネススキル、ITスキルなど多岐にわたる講座が提供されます。

卒業生には特典が与えられ、コミュニティ形成も図られています。ーー やや立派すぎる説明だが、あながち間違いではない。

GPTが「うそをついていた」のは、卒業生に特典が与えられるの一節。特典…?これは、特典を考えた方がいいということかな?

「ちょっと間違っていますよ」と言うと、「申し訳ありません」と素直に謝るし、「ありがとう」と言うと、「どういたしまして。何か他にお力になれることがあれば、遠慮なくお知らせください」と、謙虚で親切なAIクン。

ついでに、「お母さん業界新聞」について尋ねてみた。
ーー「お母さん業界新聞」は、子育てや家庭に関する業界情報やニュースを専門的かつ網羅的に扱い、子育て情報やノウハウが豊富であるという特徴がある。

ビジネスやサービスの最新情報や専門家の視点や意見も知ることができ、ビジネス戦略の立案に役立つ。ビジネスや専門家にとっては貴重な情報源であり、競争力を高めるために必要な情報を提供している。

ーー AIクンはお母さん業界新聞をかなり過大評価してくれている。こんな立派な説明はしたことがない。「藤本さんはもういらない」と言われそう。

いや、ここまでくるともう、AIで仕事がなくなるとかの次元ではなく、AIをどう活用するかだ。業務の効率化によって子育て時間や余暇時間が増え、親子の絆が深まったり地域や社会課題にも目を向けたり。もちろん、光と影があることも忘れてはならない。

欧州等では、GPT使用禁止の動きもある中で、推進姿勢を打ち出している日本だが、日本ならではの倫理や道徳といった心の部分を取り込んでほしいもの。

一つ懸念もある。ITの普及と時期同じくして少子化が加速。だとすると、これまでの子育て支援情報のあり方に少なからず課題があるととらえるべきだろう。

だとしたらお母さん業界新聞社がAIクンと手を結び、子育ての未来予測をすることはできないか。子どもたちの未来のために新しい価値をどうつくっていけるのか…。AIと対話してみるのも悪くない。 (藤本裕子)