お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

【大阪】図書館と漫画と音育/辰巳商会中央図書館

昨年書いた記事について、子育て世代の方はもちろん、海に関わるお仕事の方、ネーミングライツ(施設命名権)という仕組みをはじめて知った方など、さまざまな方面から反響があった。

【大阪】地域企業が図書館を応援する/辰巳商会中央図書館

今年も子どもたちのために、と知恵を絞った寄贈品を用意、大阪市長感謝状贈呈式が開かれた。


WW(ダブル西氏)、西豊樹代表取締役社長(左)と西徹館長(右)

漫画の人気
2019年にネーミングライツ協定を締結し「辰巳商会中央図書館」の愛称もずいぶん浸透してきたように感じる。昨年までに寄贈された調べ学習等につかえる図書1901冊に加え、今年度は同じく学習用図書200冊と、漫画723冊が加わり、計2824冊が図書館内で自由に閲覧できるようになった。

最近はスマホで簡単に借りたり買ったりできる、電子コミックが人気だが、書店の漫画担当者に聞くと、いやいや漫画売り上げも比例して増えているそうだ。
テレビドラマでも原作が目立っているためか。
こちらの漫画コーナーでもすでに9000冊の蔵書があるが、人気のため需要に追い付かず、シリーズによってはとんでもない数の予約がついている場合も。
図書館側でも限られた予算の中では新規購入に至っていなかったところに、辰巳商会が助け船を出した。

西豊樹代表取締役社長は「学習のための歴史漫画以外にも優れた漫画はたくさんある。読書よりも絵が好きだった私は佐賀城の近くにあった大きな図書館で一人画集を眺めていました。私のように読書が苦手な子どもたちにも漫画がきっかけになって気軽に来てもらえるようになれば」と語った。

心地良い音
そして注目は地下1階ワークスペース「Hon+a!(ほな!)のイベントやおはなし会などで使用される音響セットが寄贈されたこと。昨年のデジタルサイネージ用大型ディスプレイともつなぐことができる優れもの。コロナ禍でマスクのせいで聞き取りにくい、近づけないなど、「話す」「聞く」の不自由さを感じた人も多い。クリアな音で届けたいところに届く、心地良い音は、耳障りな音でないだけでなく、話すこと、聞くことに気をつかう私たちにとってストレスがかからないのはありがたい。音環境を良くする「音育」を提唱する株式会社ドリームが設置した。連続講座の参加者からは「そういえば、今日は耳障りな音がなく、心地良かったな」との声もあり。言われないと気づかない、それが本当の心地良さかもしれない。


記者会見の裏側
港湾・海運事業の辰巳商会ならでは、海の業界紙VSお母さんの業界紙、負けてられない。
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大阪の企業が大阪の子どもたちの未来のために。
またそれを見たどこかの誰かが自分の地域の子どもたちを思う。
幸せな連鎖が生まれますように。

<株式会社辰巳商会>
大正9年(1920年)創業、大阪を基盤に総合物流業として
海運や港湾運送など主に海に関わる事業を展開し、国内の物流を支える。
本社は大阪市港区。
※数字で見る辰巳商会
★その他の支援/創業35周年記念事業のひとつとして「四宮育英奨学会」を設立(1954年)、現在は「公益財団法人 四宮育英奨学会」として2023年までに約2400人余りの学生に奨学金の貸与・給付をしている。辰巳商会グループからは年間1000万以上の寄付を続けている。