幸一が入院したことを長男に伝えた。
10ヶ月ぶりに帰省した直人は
「幸一、どっか行ってんのん」と聞いてきた。
2週間前に救急搬送されたこと、命が危なかったこと、人工呼吸器で安定したが気管切開を行ったこと。
今は容態が安定し人工呼吸器も外れて一般病棟に移ったこと。
そして、気管切開をした今は声が出せない状態でいることを伝えた。
私が話している間、澄んだひとみでずっと私の目を見ていた息子は
「幸一に会われへんのん?」と聞いてきた。
面会が出来ないが15日に転院になるので、やっと会えることを伝えた。
息子から私に特別何か言ったわけではないけど、気持ちが和らいだ。まるでマジックにかかったみたいだ。
家族がいて良かった。
福田さん
ご長男さんと、しっかりお話しができたんですね。
家族だから、言葉がなくとも安心できる空間がそこにはあるんですね、きっと。福田さんの気持ちが和らいでいくのがよくわかりました。
平凡な日々の中、家族の存在は当たり前のように思えていましたが、そばにいられる幸せを再認識できました。
今朝は直人の食事の支度をしながら
とても満たされた気持ちになりました。
あたりまえのことがそうでは無くなる
無くして初めてその大切さが分かるのかもしれません。