幸一が10年来通っているデイサービスの管理者。
息子のことを良く分かって下さっている。
その人に幸一が目を合わせてくれないことを伝えた。私に対して怒りの感情があるのではないかと感じたと話した。
「幸一さんはお母さんのことを怒っているのではなく
現実が受け止められないでいるんだと思います」
そう返事があった。
そうかー、そうだ、その通りだ、と思った。
意識が戻ると病院で機械に囲まれていた幸一。
鼻にはチューブ、喉には呼吸の為の管を入れられ、おしっこをとるチューブまで繋がっている。もちろん腕には点滴。
病院のスタッフの方が幸一にどこまで説明して下さったか定かではないが、その状況を受け入れるのは容易いことではないだろう。
笑顔を見たいと思ったわたし。
傲慢だった。
今はわたしの顔を見れない幸一の気持ちに寄り添うことが大切なんだと気づかされた。
福田さん
私も幸一くんの笑顔が見たいと思いました。
お母さんが笑顔でいれば子どもも笑顔になる、それはわかっているつもり。
辛い時こそ笑顔でいようというけれど、できるだろうか。
私の中で、色んな感情がぐるぐると渦巻いています。
田端さま
幸一の病室を訪ねた時
私には笑顔は無かったです。
明日は口角を上げて
会いに行きます。