8月27日、横濱水天宮(横浜市南区南太田2-7-29)で「一心泣き相撲」横浜場所が開催されました。
一心泣き相撲とは400年以上も続く『 緑児泣きたるは万歳楽 』と、すこやかな成長と健康を祈願する日本の伝統行事です。
横濱水天宮は、安産・子育ての守護神として広く知られ、関東一円より訪れる参拝者も多いです。
何度か訪れたことがあり、普段は階段を上がった小高い位置で風の通る心静まる場所、という印象ですが、この日は違いました。
賑やかな声、境内にはたくさんの人と、響渡る赤ちゃんの泣き声。
神殿で祈祷をした後、化粧まわしをつけた赤ちゃんが、大きなお相撲さんにひょいと掲げられ、立派な土俵に上がるのです。まさに相撲の一番を取るのです。
「ひが〜し〜、けんちゃん丸〜〜〜」などと、四股名を呼ばれた2人の赤ちゃんが見合って見合って、
「それ泣け〜〜〜!!」と泣かされます。
取り組みの前にすでに泣いている子もいます。
中には平気な子もいますが、泣けば泣くほど縁起がいいとのことで、行司は怖いお面をつけて、「ガオ〜〜!!」と脅かします、体を強張らせて泣く赤ちゃんたち。
普段、子どもが泣いた時のことを思い浮かべてもらえますか…?
家ではなるべく泣かないように、泣かせないように、
お腹が空いたのかな、オムツかな、寝るときはなんで静かに寝ないのかな。
その泣き声は時にお母さんをイライラさせることもあります。
しかし、どうでしょう、この空間では、土俵の上の赤ちゃん以外は、みんな笑顔なのです。笑顔というか爆笑です。
こんな幸せな行事が世の中にあるのだなと、私は感動を覚えました。
おじいちゃんもおばあちゃんも、中にはお母さんの兄弟と思われる若者も、家族総出でこの一番を見に来たのです。
みんなカメラを構えて、かわいい小さな赤ちゃんを、大きな笑顔で見守っていました。
声をあげて笑っていたお母さんにインタビューすると、
「実は、2回目なんです。昨年は一切泣かなくて、リベンジしに来ました」。
とのこと。
全く泣かなかった女の子もいました。おじいちゃんがボソッと「俺が抱っこすると泣くんだけどなぁ、おかしいなぁ〜」。と呟いていました。
もちろん夫婦ふたりで来ているご家族も。
「お写真撮りましょうか?」と声をかけると、とても喜んでくれました。
横濱水天宮の宮司である佐野顕次さんは、
「15年くらい前から始めた一心泣き相撲ですが、最初の頃は赤ちゃんがかわいそう、泣かせるなんて、という非難の声もありました。でも、この皆さんの笑顔を見たら、わかりますよね。また今年も開催できて、本当によかった」。
と話してくれました。
全国で開催される泣き相撲ですが、横浜場所の絵馬は特別で、横濱水天宮オリジナルとのこと。
なんと、佐野さんの奥様が絵を描かれたとのことです。
泣き相撲を終えたご家族は、この絵馬に願いを書いて、絵馬掛けに掛けていきます。
子どもの泣き声がうるさいと、電車の中で辛い思いをしたこと、お店の中で肩身の狭い思いをしたこと。
こんなところに保育園をつくるな、と、住民の反対を受け、開園出来ない保育園。
子どもの泣き声が大きければ大きいほど、大きく笑う子どもになると思います。
笑顔の子ども時代を過ごすからこそ、未来が明るく輝くと思います。
少子高齢の時代です。
子どもは昔以上に社会の宝物です。希少価値です。
たくさんあればいいというのではなく、
今ある存在を喜び、感謝し、一つも失わないようにしていくことではないでしょうか。
きっと笑顔にあふれた時間が、その子たちを大きく成長させ、
その後に、きっと、
新しい命がたくさん生まれることでしょう。
太田杉山神社
横濱水天宮
http://www.y-suitengu.or.jp/
〒232-0006横浜市南区南太田2-7-29
横濱水天宮では、お母さん業界新聞を配布しています。
お宮参りにいらしたご家族には必ず、お渡ししています。
子どもたちの健やかな成長を願っています。
お父さん、お母さんたちが、心から「この子が生まれてきてくれて本当によかった」と思える子育てとなることを願っています。
素敵なイベントですね(^^)
生まれてきたばかりの赤ちゃんは、みんなを笑顔にする天使ですね✨
「こどもは宝」というマインドをぜひ、日本中で取り戻して行って、
子育てしやすい愛の溢れる環境に、戻っていきたいですね♡