お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

お母さんだからだよ!と叫ばれた夏

夏前の小さなお知らせ、

お囃子の参加者募集します。から始まった。

 

コロナ禍でお祭りをあまり知らずに大きくなった子どもたち。

7月上旬から始まったお囃子練習。

夏休み前は週2回。

夏休みに入ると週4回の練習。

フルワンオペの日々で、下2人がぐずったらアウト!

そんな中、夜にみんなと会えることに特別感を抱き、先生たちの迫力ある本気のお囃子をみて、目の色が変わった!

ばち!とスイッチが入った。

あれやる

 

お囃子は神様に聞こえるように叩くんだって!お囃子の音は何があっても止めちゃいけない!お神輿には神様が入るものらしい!と、沢山の意味も教えてもらった。ただ練習をするだけじゃない。

意味をまっすぐ受け止めたからこそ、間違えたら音が止まっちゃうとプレッシャーを感じるように。

本番が近くなると太鼓の前に座れなくなった。

先生たちが沢山声をかけてくれ、話を聞いてくれ、色んなことを提案してくれたけど、涙がぽろり。いやだ。もう辞めたい。と言い出した。

 

辞めたいのは本心じゃないのもわかっていたけれど、無理に連れていくのは違うのかも。

ここで辞めさせたら、毎日の大変さから私は楽になるかも。

私が育った時代とは違う今の子どもたち。

そこまで頑張らせなくても

無理しなくていいよ、と声を掛けてあげましょう。

選ばせてあげましょう。見守りましょう。

確かにそれも大切。

けれど。

頑張って!応援してるよ!見てるよ!

と背中を押すことも大切だと感じている。

辛いことは人生の中できっとある。

うまく乗り越えて行くことも大切だけど

あの時頑張ったから!達成感は自信につながることもあるんだよ!と、息子に味わってほしい!

でも、わが子でも、親の気持ちを押し付けるのはどうなんだろう

エンドレスで悩む母ゴコロ。。

これはいや!うまく行かない!気が乗らない!ガツガツ壁にぶち当たるたび、全力で叫んで泣かれ。

何が正解がわからず、毎回辛くなる。

ねぇ、なんでお母さんにそんなに当たってくるの?と、聞いてみた。

お母さんだからだよ!

お母さんには我慢出来なくなる!

力強い言葉で返ってきた。

 

きっと正解はない。

目の前のわが子と膝と膝を突き合わせてやり合うしかない。

親子でタッグを組むしかない。

よく考えて?

今までだって散々もみくちゃだったじゃん。

間違えたらやり直せばいい。

後悔しないようにやるしかない。。

家で太鼓の歌を歌いながら過ごすし、この気持ちを乗り越えたらきっと強い。

失敗を恐れないで欲しいし、何よりスイッチが入った時の目が忘れられなかった。

そう思い、毎日練習に付き添うことにした。

1時間、その場にいるだけ。

1時間中、最後の10分バチを握るだけ。

1時間中、最後20分太鼓練習のためのタイヤ前に座った。

そして4日目、太鼓の前に座りたたき始めた。

 

そして本番。

楽しんで参加。

暑くて具合が悪くならないか、日陰に入って!休憩して!冷やして!帽子かぶって!と必死な母をよそに、パワー全開。

最高!もっとやりたかった!!!

ぐずってる暇も、どうしたらいいんだろう?と悩む暇もなかった。

目を見開いて楽しんでいた。

 

付き添ってる中で、悩んでいたのはうちだけじゃなくて、難しいリズムに苦戦し、涙を流して悔しがる子たちも沢山いた。

お母さん同士、よくやったね!叩けてるよ!と声を掛け喜び合いシャッターを切った。

ひと夏乗り越えて、バネを身につけてぽーん!っと成長した子どもたち。

絶対に親子だけでは乗り切れなかった。

すごいね!かっこいい!頑張って!ありがとう!

周りの人たちがそうやってたくさん声をかけてくれた。子どもたちは山車の上でどんな風に見えたんだろう。

家までの帰り道。

息を切らして坂道の最後尾を歩く母。

サクサク先頭きって歩いて行く息子。

この前まで手を繋いで隣を歩いていたのに。

あれ?

大きくなるのは一瞬。

こうやって11日を積み重ねて、あっという間に育っていくんだろうな。

3件のコメント

夏のビックイベントだったね〜〜!!
さくちゃんとの初めての夏を過ごしながら、上2人のサポートもして、ちゃんと根気良くつきあっててえらかったよー!体調も悪い中、一緒によく頑張ったね!
最後まで、頑張れる子!と信じてくれたお母さんがいてくれたから、乗り越えられたはず!
きっと、5年後にはその地域を仕切って、ますます楽しんでるはず!^_^

岸さん

お母さんだからだよ!ジーンとしました。
岸さんの葛藤、心の声。子どもの気持ち、心の叫び!何よりもかけがえのない宝物の記事ができましたね。
この夏の記録をしっかりと残してくれた岸さん、書いてくれて、読ませてくれてありがとう。
同じ世代の子育て中のお母さん、私のようにこの世代の子育てを終えたお母さん、いろんな世代の方に響いたと思います。やっぱり子どもは先生です。これでもかって難題を突き付けてくるけどね。

お母さんだからかぁ〜(´ω`)

末っ子ちゃん連れて暑い中大変だったでしょうけど、もっとやりたかったと言ってくれるくらい楽しめたなら最高ですね!!!
お疲れ様でした♡

頼もしい後ろ姿!
手に何持ってるんだろう♡

コメントを残す

ABOUT US
岸千尋
https://www.okaasan.net/author/kishichihiro/ 小中高と横須賀で育ち、父の転勤で東京へ。縁あって横須賀に戻ってきました! 小3・年長•1歳、3兄弟の母。MJプロ。 最近家から見える東京湾の海に出入りする船を眺めることに癒されてます。 いつも息子たちを追っかけて、泣いて、笑って、忙しいけれど、あっという間の日々を残して行きたいです!