お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

今の私の守り方

寝顔を見てふと思った。

今日この子はどんなものを見て、どんな音や声を聞いて、何を吸収してきたんだろう。

忙しさにかまけて、最近娘の話をゆっくり聞いていない事に気付いた。

 

帰り道、夕陽に向かっていくと家に着く。

その道中、娘は時々嫌だったことをつぶやく。

 

仲の良い子と遊べなかった。

突然、友だちに傷つくことを言われた。

 

私に話すことで心は落ち着くんだろうが、

正直1年生のいざこざは、真意なんて分からないことだらけだから、

モヤモヤっとしている気持ちを、なんとなくカラッとさせるようなことを話して、

終わらせてしまう。

 

そんなことだけ。

 

そして夜、布団に眠る娘の寝顔を見て

わが子が今日吸収してきたことを想像してみる。

痛いことも、苦しいこともあったかもしれない。

心がワクワクして、跳ねるような気持ちになったかもしれない。

 

そして何より、こんなに私から離れるようになったんだなぁと実感する。

 

帰り道、

嫌だったことを共有したい娘の傍らで、

秋の美しい夕陽に心を動かされたのか、

私だけはしみじみと、そんな話ができるようになったことを嬉しく思う。

手元で大切に守っていた時代から、まさに心で繋がって守る時代へ。

離れた所で何を感じたか聞かせてもらうことが、今の私の、この子の守り方なんだろう。

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吉村優
◇MJプロ ◇神奈川県横須賀市在住  ◇2016年生まれ 1人娘 ◇わたし版「pokke版」 ◇夫は10歳年上 ◇学童保育指導員  ◇『お母さんのことはお母さんに聞こう』が私のお母さん大学キャッチフレーズ  ◇「母時間ラジオ」パーソナリティ