お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

ヒプノバースで幸せなお産を

人生は一度きりで出産はそう何回もない。ならばすべて違う方法で産みたい。自分を理解すればいい人生が描けるのと同じ、自分の身体を把握すればいい出産ができるだろう。10歳から基礎体温をつけ、産院や出産方法を調べた。

23歳…普通分娩で女の子、27歳…無痛分娩で男の子を出産。しかし無痛分娩で麻痺が起こり後悔した私は、痛みがない出産を探し始めた。10年後、キャサリン妃の出産法で有名なヒプノバーシング出産と出会い、3人目を迎えた。

妊娠中にヒプノバーシング講座を受講。起床時と就寝時にアファメーション※を聴き、リラックス法としてイメージトレーニングとライトタッチマッサージを夫婦で行う。

好きな場所・姿勢で息まず会陰切開せず、臍の緒の鼓動が止まるまで切らない。そんなバースプランを叶えてくれる「八千代助産院 おとわバース」を選び、ヒプノバーシング講座を同伴受講した娘(小4)も立ち会うことになった。

産院到着は6時30分。「昼頃には生まれますか?」と談笑しながら内診を受けたのが6時45分。「えっ、そんなこと言ってる場合じゃないかも!」と、助産師さんが慌ててシートを敷いた途端に破水。「頭出てる!」と叫んだのが6時50分。「どうやって産む⁉」「じゃあ横向き・寝たままで」。目を閉じて深ーく息をはくだけ。赤ちゃんはゆーっくり出てきて、助産師さんはリラックスを唱えるだけ。

6時57分、4000gのビッグベビーが誕生! 臍の緒を切った娘は「出産って簡単!」と言い放った。

産んですぐ歩いてトイレに行き、座って授乳。過去2回の壮絶な出産経験が嘘のようだった。出産は痛くないと娘に教えることができたし、こんな出産なら何度もしたい。
一人でも多くの女性に、人生と家族の絆が深まる幸せな出産をしてほしい。現在は日本にこの出産を広めるため、ヒプノバース講師を務めている。

産婦・山下未穂

※アファメーションとは、肯定的な言葉による自己暗示で、理想の自分を引き寄せること。

 

八千代助産院(東京都文京区音羽1-19-18)