お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

絵本を通して親子を笑顔に えほん箱

『いちばん だいすき』

文:メアリー・マーフィー
絵:チュ・チョンリャン
訳:野坂悦子 化学同人/2310円

主人公の大好きなものがたくさん出てくる。窓、そして窓から見えるもの、おばあちゃんのつくるアンズジャムやおはなしの本…。成長とともに大好きなものは変わっていくけれど、ずっと変わらない世界で一番大好きなのは、私のことをいつも見てくれている人。思わずわが子をギュッとしたくなる。

『3人のパパと3つのはなたば』

作:クク・チスン
訳:斎藤真理子
ブロンズ新社/1540円

 宅配運転手、医者、会社員のパパたち3人のものがたり。今日に限って仕事はどっさり! 忙しい仕事の合間に花束を買い、特別な夜の約束のため早く仕事を終えようとがんばる姿に思わず応援したくなる。3人の性格を知って読むと、健気さに笑えちゃう。お父さんの働く姿を想像してみるのも楽しい。

『ちきゅう』

作・絵:G・ブライアン・カラス
訳:庄司太一
偕成社/1540円

 宇宙と地球のしくみを描く絵本。「ちきゅう。このおおきなのりものにのって、ぼくたちはうちゅうをたびしている」冒頭の言葉にヤラレタ! 地球で生きることが楽しくなり、宇宙の不思議を知りたいと思い、地球の裏側にいるだれかや、宇宙人にも会いたくなる。科学絵本が苦手なお母さんへ届けたい。

『あなたが生まれるまで』

絵:R・コーネル
作:J・デイビス
訳:槙朝子 小学館/1760円

 著者は子ども4人のお母さん。3番目の子がお腹にいたとき上2人の子どもたちのために「あかちゃんはどうやって大きくなるのか」「お母さんはどのように変わっていくのか」のおはなしをつくった。妊婦さん、お母さん、そして子ども、それぞれの思いで浸れるしかけ絵本。命の不思議を体感したい。

『やきいもするぞ』

作:おくはらゆめ
ゴブリン書房/1540円


もりはおちばだらけで、はたけはおいもだらけ。こうなったらしょうがない。やきいもするぞ! りすもいのししもうさぎもくまも、森の生きものたちが野山を駆け巡り、やきいもの準備に大忙し。「おならたいかい」にはおいものかみさままで参加する。秋の匂いを感じお腹が空いてしまう絵本。