お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

6001℃の永守さんに会って来た!

2023年11月25日(土)、Nidec株式会社(旧日本電産株式会社)の会長であり、創業者の永守重信さんにお母さん大学生と一緒にお会いして来ました。

思った以上に、感動冷めやらず、何から書けばいいのか。
でも、これは絶対に書き記さないといけないなと思います。

一般のお母さんが2兆円企業の会長であり創業者と会った。
お母さん大学生の間では、熱い話題ですが、何も知らない人からすれば、お母さんとカリスマ企業家?何の関係が?と思うのでは。
思い起こせば、去年の9月、『いま、zoomに入って、なう!』というLINEから始まりました。
『永守さんの著書「成しとげる力」に、「母」という言葉が何度も出て来るから読んでみて』と。
永守さんとお母さん大学生をつなげるキーワードは「母」でした。

本を読んだ感想は…。
「一番以外はビリと同じ」という言葉に抵抗が…。
子どもが生まれる前は、企画営業でした。
人の倍、働きました。1億やったら、次2億やれ、キリのない欲求に疲れてしまったこともあります。
一番になれる人は限られている。
母としての自分は、そんな声かけをされたら、一番でなかったら自分はダメだと思わないか?と思ったりも。

「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」という言葉も、
女は独身時代と子どもが生まれてからでは、それまでの常識が反対になる。特に子どもが小さい時の子育てはカオス。これをしようと思ったら、子どもが泣く、トラブル発生。一つのことに集中できない。その言葉がいいことと思っていると、重荷になる。

ワンマンな人かと思う中にも、「人の不幸の上に自分の幸せはない」という永守さんに、人間性を感じました。

明日が京都出陣の日という時、会う実感もなかったですが、夫に「一代で会社をここまで築き上げた人に会えるなんてないで。昔でいうと、松下幸之助に会うようなもんやで」と言われました。
そう言われると緊張して来た……。

しかも、編集部はみんなでブレーンストーミングした、「永守さんは○○です」を渡すという。
大半がポジティブな面を表現してるけど、直球な言葉も…。
子どもが横から見ても、「怒らへん?」と。
これは、半々の確率だな…。

いざ、京都出陣!

気分はお母さん大学生の修学旅行。

JR京都駅にNidec号でお出迎えいただいて、会社に到着すると、創業の歴史を語るDVDを見て、そのあとは創業時のプレハブ小屋を見学。集合写真の隊形を取って、ついに永守さん登場。
これには思わず、拍手で出迎えます。

10階に通していただくと、これは本格的な会議室。
(これは昼食前の様子。)

永守さんは、「皆さん色々質問があるみたいだけど、私の欠点は皆さんの質問にその通り答えるとは限りません」という言葉から始められた。

本の印象からの永守さんからすると、一番を目指して、常に勉強でも一番だった。勉強はしないととおっしゃるのかと思ったら……。(以下、太字は永守さんの言葉。)

「今の日本の教育はダメだ。偏差値教育は最悪」と。
一流大学に入っても意味はない。
どこの学校に入ろうでなく、自分は何をしたいかで決まる。
どこの大学出たかは関係ない、実力主義。
自分が何をやりたいと決めて来てる人はブレない。
子どもが興味を持ったら、その話をして、それに興味を持たなかったらその話はやめ。
無理矢理・やらされ感が一番良くない。

私の質問は、
「気概や夢のない人が多いが、それは大人のせいと著書にありましたが、大人はどう子どもに関わったらいいと思いますか?」

それには、
今は、親の期待が完全に先行している。
海外では子どもの個性を見る。
「お父さんは何でこの仕事を選んだの?」という質問に、日本では嘘をつく。
「お父さんは京大出たから、京大に行け」ではだめ。
親の期待が先行するからブレる。
プレッシャーは与えない。

親の役割は、子どものじゃまはしないこととお見受けしました。
子どもの興味を持ったことをそのまま伸ばす。いや、伸ばしてやろうなんて考えなくても、興味あることなら、子どもは勝手に伸びていく。親ができるのは環境を整えることという、次女の幼児生活団での言葉も思い出しました。

他の方への質問の答えでも、永守さんは子どもと向き合うことを大事にされてる方でした。
子どもと目線を合わせないといけない。
対話をする。
一番大事なのは対話。
夢を語るといい。
自分の好きなことをやる。(但し、イヤなことをしないことによって、家族に迷惑をかけるのはダメ)
子どもを通じて学ぶことはものすごくある。

仕事で忙しい永守さんは、子どもとの時間は少なかったのではと皆で想像していましたが、永守さんは多くのお母さんが感じてることと同じことを子育てで感じていた。
ビジネス界の超大物とお母さん、一見何の共通点もないような両者をつなげたのは、人としての部分でした。

お母さんの多くが、抵抗を感じた「一番以外はビリと同じ」という言葉。

ポスターにまでなっていました。

それはどういうことかと尋ねたら。

目指すなら一番でないと、ということ。
3番でもいいじゃないかと思う人はそれでいい。
目標を一番にすると、目線が上がる。
そうでなければならないということではないが、目指すなら一番。

本の言葉って、良いことを書いたり、パワーワードで書くことがあるから、
反発を生むこともある。
永守さんという人にお会いして、その空気感を感じて、その人の言葉を生で聞くと、
本当の意味が伝わってくる。

永守さんのお話は、ユーモアもあり、会場が笑いにあふれる場面もありました。

面白かったのは、「そもそも、何で永守さんは私たちに会おうと思ったんですか?」という植地さんの質問。ビジネスの最先端にいる方でお忙しいはず。私たちに会うのはメリットがあるわけではない。

それには、
プロポーズをたくさん受けて会わざるを得なくなった
んだとか(笑)

結局、皆の質問を受けてくださり、こういった質問にも
今みたいな質問は大事。
こういうのは1泊2日くらいいる。
とまでおっしゃってくださる。

第2弾が楽しみ!

ふと思う。時間をきっちり決めていたわけではないけど、時間を延長してくれているのでは。
そこに、秘書の方が書類を持って来て、見せていた。
緊急の連絡が入り、歓談もこれまでかなと残念に思ったら、それは最初に撮った集合写真。

永守さんは、気遣いの人で、喜ばせ上手でした。

藤本さんから最後に、「永守さんは○○です」を皆で言いますと提案。
古き良き日本
有言実行
不屈の精神
正直な人
強運の持ち主
ユーモアのある人
整っている
地球を楽しんでる
色々思ったけど、私が答えたのは、
「永守さんは、人たらしです」。
今日この場にいる多くの人の中で永守さんの印象が変わった。
金子さんなんて、「今日好きになりました」と告白するくらいですから。

さて、最後にお渡しした「永守さんは○○です」をまとめた紙。
それには永守さんも、「いらち。これ、当たってる」など笑っておられました。

永守さんにお会いして思ったのは、
私の子育て、これでいい。

自然体でいる時は正解。
迷いが出る時は、人の目を気にしてる時。人と同じにしないとと思う時。
永守さんは、「世の中の言ってることなんてどうでもいい」とおっしゃっていました。
(これは、家族の愛情は、人が見てる愛情と実際は違う、という場面で出た言葉。)

でもそれさえ、
悩みがあるうちは幸せ
と永守さん。
ご自身は少し長く生きてるから言えることがあるとのこと。

永守さんにお会いして、生き方まで見せていただいた気分です。

このプロジェクトを始めるきっかけになった永安さんの問いは、
「お母さんの応援団になってくれますか?」だった。
永守さんの答えは、「永安くん(Nidecにお勤めの永安さんのご主人)をコントロールするかどうかによる」と、奥様の手腕を問われていたけど、
この日ここで会って、色んなお話を聞けたことが、もう既にお母さんの応援団でした。

さすが、太陽よりも熱い男!

(記事のタイトルの意味の説明は、こちらから。)

●成しとげる母力プロジェクト
https://www.okaasan.net/nashitogeru-boriki/

●その他の記事
https://www.okaasan.net/category/hyakumanboriki/nashitogeruboriki/

4件のコメント

めっちゃわかりやすい。永守さんのお話を細かく書いてくださって感謝です。
“親の期待が先行するからぶれる”
にはドキッとしました。直接きいたらもっと刺さるんだろうな~
ポスターも漫画?もいいですね!見どころ満載だった様子が伝わりました。
植地さんの質問、たしかに!そこ純粋に聞きたい!
ラブレターがプロポーズまで愛が大きくなってますが、みんなが夜な夜な、〆切ギリギリまで書いた想いがちゃんと伝わったんですね!

おー、そう言ってくれてうれしい~!
メモしまくりでした。藤本さんが、ペン持ってって言ってたけど、言われなくてもメモるメモる~。
貴重な機会ですもんね。お留守番組にそう言ってもらって良かったです。

「一番以外はビリと同じ!」まさかポスターになってるまで思わなかったですよね。
しかも、英語でも書いてるんです。(どんだけ強調するんや~。)
1つ1つ漏らさず書きたいところですが、皆も書いてるんで、そんな細かく書かなくてもと思ったけど、ダイジェストだけ書いても長文になってしまいました。ホント、刺さります!
子育て編、夫婦編とかも書き残しておきたい。

みんな、結婚は来世でねって発言も出ましたよ!
今世では奥様への愛が強くて。

戸﨑さんの記事を通して、永守さんを知って、ドキッとしたり、なるほどー!と思うワードがたくさんありました。
自分が何をやりたいと決めて来てる人はブレない。の言葉が今の私にとっても響きました。
そして、子どもたちのことももっとよく見て行きたいなと考えさせられました。

お母さん大学と永守さんのつながりはきっと根っこの考えが一緒なんだろうな!と。
永守さんにお会いしたかったです!
6001度のその熱さに触れた、成しとげメンバーの記事を読んでとっても感じました!

お返事遅くなりました。
あらためて、明けましておめでとうございます。

永守さんとのお話、こんな有意義な会になるとは思っていませんでした。
私も本を読むだけでは抵抗があったんですが、永守さんに会った日言われた言葉は、会った人には興奮して話したし、自分自身今でも心に留めています。

行きたかったという気持ち、分かります。永守さんも1泊2日くらいいるっておっしゃってくださったくらいたし、またの機会があるといいですよね!

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ABOUT US
戸﨑朋子
MJプロ。 12歳(小6)と8歳(小3)の女の子がいます。 子どもが生まれて、今までに感じた事のない気持ちやを感じて幸せだったり、ダメな自分を突き付けられる思いがしたり。 何があろうと思うのは、子どもが生まれて良かった。 色んな思いを綴れたらと思っています。