お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

人は祈りでできている

あ、いる。いらっしゃる。大きな鳥居をくぐり、朝の空気が澄んだ境内に入ると、すぐにそう思った。

10月。三重県で単身赴任生活を終えた夫と2人で初めて、伊勢神宮をお参りした。https://www.isejingu.or.jp

ここには神様がいる。木から、空から、光から、静かに響く砂利の音から、ここには神様がいるよと教えてくれている気がした。

深く深く深呼吸。日常の暮らしではガミガミしちゃっても、目を瞑り手を合わせると、自然とわが子たちへの祈りが浮かんでくる。母なんだな。そう思った瞬間。チラッと横を見ると、父親の顔をした夫が真剣に祈ってて、それもまた嬉しくなった。

人は祈りでできている。

15年前、なかなかお腹に赤ちゃんがやってこなかった時は、子授りを願って神奈川県葉山町の森戸神社へ。https://www.moritojinja.jp/gokigan/kosazuke.html

願いが叶い、わが子が宿った時には水天宮にもお参りした。https://www.suitengu.or.jpまだ寒い3月の出産だったので、腹巻にお守りをつけて、大きなお腹を守った。この子が無事に生まれてきますように、と。

そして子どもが生まれたら、お宮参り、七五三に森戸神社や地元、地元・埼玉県川口市の峯八幡宮へ。家を構えてからは、子どもたちの習い事の合間に、実家方のご先祖様のお墓があるお寺・密蔵院をよく1人で訪れて手を合わせる。日暮れ前、隣の小学校からは子どもたちのはしゃぎ声が聞こえてくる。

普段はあまり意識しなくても、こうして私たちは神様、仏様に見守られて暮らしてきたんだな。

 

家には伊勢神宮から神棚をお迎えし、子どもたちも手を合わせるようになった。リビングでけんかをした時には、あ、神様の前で・・・と思ったりもするのが心境の変化。全く、山﨑家は騒々しいな、結局丸く収まるんだから。そんな風に言われちゃうかな。

今、目の前に起きていることに振り回されがちになるけれども、きっと目に見えないことに見守られながら子育てをしているはず。母として落ち込んだり悩んだりしても、静かに手を合わせてみると、ほら、なーんだ。スッとわが子への祈りが出てくる。母心はあるんだよ、祈りがそう教えてくれる。大らかに穏やかにいたいものだ。

 

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山﨑恵
肝っ玉母ちゃんに憧れる繊細母ちゃん。アメリカで子育てをスタートさせるも、第二子出産後に産後うつになる。あの頃の自分にも、いま同じ思いをしている お母さんにも言ってあげたい。「いろいろあるけど、それでも大丈夫だよ」って。数年前、夫の実家の横須賀にあるカフェでお母さん業界新聞を手にとる。 配ってくれた人がいて、ここにたどり着いたご縁に感謝! このままの「お母さんであるわたし」でペンを持ち、人と社会とつながりたい。いまは地元埼玉県川口市で子育て・自分育ての根っこを下ろし中。 最近はまっているお灸でぽかぽかするのが至福の時。子ども/小6男、小3女