お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

2024年…春。

子ども達の春休みを利用して実家に帰省した。

両親が空港で出迎えてくれた。

満面の笑みで手を振る母が見えた。家族の中で私が一番先頭を歩いてきたのに、私より前を行く男子に思いっきり手を振っている。一番下の孫と勘違いしてるんだわ、あ~やっぱり。飛行機を降りるときに末っ子にとても良く似た風貌の子がいて、旦那とその話でもちきりになっていた。

仕方ない、2年ぶりの再会だ。

被害者の男子の御一行は、え?おれ?とキョロキョロ。

いつも全力で迎え入れてくれるそんな母が大好き。

その後ろで静かにお帰りと笑顔の父がいた。

変わりない二人の笑顔にホッとする。

それでも、母は以前から痛めていた膝が芳しくなく、無理すると痛いらしい。

空港から直接、原鶴温泉へと向かった。翌日は、筑前の小京都、秋月にも立ち寄った。

秋月杉の馬場通りは桜の名所。楽しみだったが、今年は開花が遅れていた。それでも予想よりも沢山咲いていて、美しい秋月の春を満喫できた。

道中は、母を気遣い歩幅を合わせて歩く子どもの姿があった。

ふと目をやると、母が靴を履く傍らにさっと寄り、しゃがんで肩を貸している長男がいた。

こんなことができるようになったんだ~と、感慨深かった。

私はというと、MJ魂むき出しにスマホ片手に、チャンスを狙っていた。なので、このシーンも撮れていた!ナイス、わたし。

自宅に戻ってのこと、6人分のお布団を用意してくれていた。重労働だったよね、ありがとう。

夕飯にリクエストした、茶碗蒸しとグラタンも作ってくれた。

いつもの母の味だ。

そして、汁だく筑前煮も鍋いっぱいに作ってくれていた。

安定の母の味だ。

翌日出かける準備をしていると、母が私のところにさっとやってきて

「パパが桜の洋服の汚れをとっちゃりよるけ、写真撮って来てん」。

慌てて、スマホを構え、玄関へ。

父の優しさで満ちた写真が撮れた。ナイス、わたし。

そっと差し伸べてくれるその手に、わたしも幾度となく助けられた。

みんなで食事した後に、父が私の耳元で

「みんなで食べると何だっておいしいね」。

そう言って歯茎を見せて笑った。

娘たちが色白やねって話題になった時は

私の頭をポンポンして

「まきちゃん、負けとるばい」。

と、これまた歯茎を見せて笑った。

父からしたら私も孫も同じ、いつまでたっても、子ども扱い。

そんな父が大好きだ。

また会おうね。

ハイタッチして、再会を約束した。

両親の元を離れた親不孝な娘だけど、いつもいつも想っています。

いつまでも元気でいてね。

まだまだ親孝行できてないもの。