お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

70歳のお友だち

実家で1人で暮らす母は、70歳。
父は亡くなっているので、さぞ寂しいだろう、と思いきや、私以上にアクティブなので、そんな感じは微塵もない。
一緒に出かけると置いていかれるくらい早足、階段もひょいひょい登っていく。

母には小学生の友だちがいる。
会話の中で当たり前のように「コハちゃんがね…」「サエちゃんが来てね…」と言うので、それは誰なんだ?と確認したところ、「友だち」と言うのだ。

最初は、朝、散歩をしている時間帯が小学生の登校時間と一緒だったために、挨拶をしていたらしい。
すると、子どもたちから質問されるように。

子ども「何歳?」
母「70歳!」
子ども「へぇ〜〜!?」
母「あんたたちのばあちゃんより年上だよ」
子ども「ひゃひゃひゃ!(よろこぶ)」

子ども「名前はなに?」
母「よっちゃんだよ」
子ども「え〜!よっちゃん!」

などと、会話しているうちに、母を見かけると「よっちゃ〜〜ん!」と寄ってくるようになったそう。
そのうち、母が趣味でつくっていたクラフトをみせたらほしいというのであげたり、

お菓子をあげたり、
そのうち茶の間にあがって話をしたりするように。
家の中を探検したり、いろいろ聞かれるので、教えたりしているらしい。

その子たちのお母さんは「すみません〜〜〜💦」と恐縮。
母は、「だいじょうぶ、もし悪いことしたら私、叱るけどいいかしら?」と伝えているらしい。
でも子どもたちはみんないい子で、お礼もちゃんとするし、楽しそう。

一つだけ、自転車で庭から道路に飛び出すのだけは危ないから、叱る、と言っていた。

先日、子どもたちがよその家に上がる経験ができない。と、みんなで話したばかりだった。
確かに私も、仕事をしていたから、娘が友だちを呼びたいと言っても、事故があったりしては大変と断っていた。
案の定どこの家もそうだ。
だから、今の子どもたちは玄関先でゲームをしている。家にあがらない。
息子がたまに友人を泊めたいと連れてくることがあるが、みんな、外で食事を済ませて、お風呂も入ってくる。でっかい鍋でカレーでもつくろうか?と思っているのに、拍子抜けだ。

迷惑をかけないように、面倒を起こさないように、
そういう親の自分の都合が、
今の希薄なご近所さんや友人関係を当たり前にしてしまった。
「おたがいさま」で、生きていくには、面倒なこともおせっかいもありがとうも全部必要だったんだ。

母は、子どもたちが来ることを楽しみにしている。
幸い親御さんも顔の見える、いい人たちだから何より。
お母さん業界新聞を渡したら、「こういうの好きです」と言ってくれたらしい。

子どもたち、
うちの母のお友だちになってくれて、どうもありがとう。
今度おばちゃんとも、遊んでね。


母と妹と。城ヶ島にて。

4件のコメント

素敵!!こんな地域のつながりが大人になっても地域に戻るキッカケになったりなどずーっと心に残る気がします。
私もそんなお祖母ちゃんになりたいなー。さすが植地さんのお母さん。

池田さん、限定的ではありますが、1人でも2人でもいいから、世代を超えて自分のことを知っている人が地域、近くにいるのはいいことですよね。
家の中に入れていることは知らなかったので、私も今回びっくりしました笑

植地さん

お友達、いい響きですね。
子どもに好かれるって、本物だと思いました。植地さんのお母さん、引き寄せられる何かがあると思いました。お会いしたことありますが、素敵なお母さま。クラフトとってもお上手。妹さんはじめましてかも?

まきさん、ありがとうございます!
うちの母は飄々としています。だんだん歳をとりますが、それでも30代の頃の母となんら変わらないなぁと思います。楽しそうです笑

妹は、成人してから仲良くしています。
子ども時代はいじめていました(笑)
行動力があるので、便利です。ズボラな姉と違い、いつも身の回りをキレイにしています。

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ABOUT US
植地宏美
お母さん大学横浜支局。 お母さん業界新聞横浜版編集長(2019.10〜2021.12)。 長女21歳、長男17歳、次男15歳。 お母さん大学をものすごく、楽しんでいます。 結果、 お母さんをものすごく、楽しんでいます。