祖父母の家へと向かう田舎道でのこと。車の窓から外を見ていた息子たちが、ハッと気付き声を揃えて言いました。
「「おかあさん、田んぼに水が入ってるよ!」」
「田んぼのはじまりだよ!」
「はじまり!」
田んぼのはじまり、なるほど良い言葉が出てきたなあと感心しつつ二人の話を聞きました。
彼らは昨年、月に一、二回ほどのお米づくりの農業体験を半年ほど続けて、自分たちのお米を収穫したのです。
「もうすぐお米植えじゃない?」
「水が少ないからまだじゃない?」
「あの水どこから運んでるんだっけ」
「どれくらい水があれば田んぼがはじまるんだっけ」
「雨がたくさん降ってからじゃない?」
田んぼに入り、手も足も顔も泥だらけになって手植えした昨年の夏の始め。長男(当時7歳)は泥遊びを兼ねて全力で楽しんだものの、次男(当時4歳)は泥の感触が嫌だ、とすぐに逃げ出して毎回ただの外遊びになっていたのに。
そうか、田んぼで季節を感じられるようになったんだ。昨年のお米づくりが、ちゃんと彼らの身になっていたんだなあ、と感慨深く思う初夏のドライブでした。
「田んぼのはじまり」。
ほんと、いい言葉。
私は生まれ育った町が辺り一面田んぼでした。
カエルの大合唱に眠れないこともありました。
でも懐かしいです。
時折、あの風景の中に戻りたいなぁと思います。
ずっと変わらず守り続けていくことは、この先、難しいのかもなぁ。。。
植地さん、遅くなりすみません。
一面田んぼ、カエルの合唱、私にとってもすごく懐かしいです。
個人的にもずっと残してもらいたい風景ですが、なかなか難しいですよね。。。