お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

家族みんなで体験したお産

たから助産院(広島市安佐南区中須1-44-26-8)

 2023年5月、第3子を妊娠しました。当初は、上の娘2人を産んだ病院で出産する予定でした。しかしこの頃、病院での出産は妊婦も立会人もPCR検査が必須。仮に分娩前に母親が陽性の場合、生まれたらすぐ母子別室と説明がありました。検査なしで出産、家族の立会いができる場所を探したところ、たから助産院に出会いました。

この時妊娠7か月。転院できるか不安でしたが、助産師さんが丁寧に教えてくれ、心を決めました。嘱託病院での受診が4回必須で、三原市から広島市まで約1時間かけて通い、それ以外は専属の助産師さんが自宅に往診してくれました。

予定日より4日早い夜中に破水。助産院へ到着したのが午前1時前。夫と娘たちと一緒に畳のお産部屋で過ごし、陣痛時は夫も次女も背中をさすってくれました。そして3時間後、2602gの元気な男の子が誕生。夫が「ありがとう」と言ってくれました。胸の上で抱っこした息子はとてもあたたかく、初めて臍の緒を切らせてもらい、貴重な経験になりました。

産後は母子同室でしたが、食事や疲れた時は助産師さんが赤ちゃんを預かってくれました。食事は五味五色を意識したもので、おいしさが産後の体にしみわたりました。

授乳で乳頭の付け根が切れたこと、息子の体重がなかなか増えないなど、不安な時もありましたが、入院中から退院後も悩みがあれば助産師さんに相談できるのでとても心強く、今も安心して育児ができています。

助産院出産はとてもあたたかく、「またお産がしたい!」と思える環境でした。命が生まれる瞬間、家族みんなで一緒に過ごし、喜びを共有できたこと。助産師の皆さんが手厚くサポートしてくれたこと。すべてに感謝が溢れた、かけがえのない経験です。

産婦・徳原友紀