お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

Q 子どもの成長痛はどうして起こるの? また、効果的な対策を教えてください。

A  骨端線に過度な負担がかかることで
成長痛が起こりやすくなります。

成長期の骨には、骨端線と呼ばれる成長軟骨が存在します。骨端線が存在している部分は、全身のあらゆる骨にあり、骨の長さの成長が起こっています。身長がぐんと伸びる時には、骨端線が活発に骨をつくってくれています。

大人になるにつれて骨端線はなくなってしまい、それと同時に身長の伸びが止まってしまいます。骨端線は、大人の骨に比べて軟骨部分であるので柔らかく、強い力が加わった時にこの場所でケガが起こりやすいというウィークポイントにもなっています。

骨の成長には、走ったり、跳んだり、適度な運動をすることによる骨端線への刺激は必要ですが、オーバーユースによって、慢性障害として骨端線に生じたケガを「骨端症」と呼びます。

成長のスピードや時期には個人差がありますが、男子の最も成長が著しい時期は中学1年生頃、女子では小学5~6年生頃と考えられています。そのため中学生時期では骨密度はまだ高くなく、成長の遅い子どもでは高校生になっても十分な骨密度に達していないことが予想されます。

成長期特有のスポーツ傷害は、このような特徴を背景に発生しています。成長痛の対策として、運動前後のストレッチやマッサージを行うことは効果的です。