アンケート結果を分析すると
忙しくて自分の体や健康を気遣うのは後回しになりがちなお母さんたちに、「乳がん検診を受けたことはありますか?」と聞きました。
「乳がん検診を受けたことがある」が8割を超え、乳がんに対する意識の高まりを感じる結果となった。著名人も一般人もネットで病を公表し、闘病記を発信する時代になったこと、ピンクリボン運動の普及等によるものか。
頻度は「毎年」が42.8%、「2年に1回」が19.9%に上る一方で、「定期的には受診していない」が36.8%と、定期受診率は今一歩。
検診方法は「マンモグラフィ」が92%で、「エコー」と「触診」を併用している人がほとんどか、60%を超えた。「ドゥイブス(無痛MRI)」は2.3%に留まった。
「乳がん検診を受けたことがない」人にその理由を聞くと、「時間がないから」「検査に不安があるから」「病院や検査が苦手だから」が1/4にあたる16人ずつと同率だった。
「めんどうだから」「どこで受診すればいいかわからないから」「検診について詳しく知らないから」「なんとなく」と続き、乳がんへの関心の薄さがうかがえた。
乳がんや健康診断についての経験や思いを記述した人は約2割で、コメントは大きく4つに分類された。
乳がんや健康診断についての経験や思いについて
1.健康診断の重要性
家族の健康には気を配るが自分の健康を後回しにしがちと、気づいた人が多かった。家族の未来のためにも年に1回の検診を受けようと決意した人や、健康に見えても病気が潜んでいる可能性があるため、経済的・時間的な負担があっても定期的に検診を受けることが必要と考える人もいた。
2.乳がんの検診体験
再検査通知や精密検査の経験は不安で、心の負担が大きい。検査結果が早く届くようにすることや、痛みを軽減するための改善を求める人もいた。特にマンモグラフィの痛みや不快感に対する懸念もあり、女性技師や無痛検査の導入を希望する人も。また、MRI検査が導入されることで、痛みや精神的苦痛が軽減されているとの意見や情報もあった。
3.乳がんの予防と検査の重要性
乳がんの早期発見が治療の成功率を高めることがわかっている。家族や自分のために定期的な検診を受ける重要性を強調している人が多かった。乳がんに対する認識が高まり、検診や自己チェックの習慣が広がることが望まれている。特に、健診に抵抗がある若い世代への啓発が必要と言及した人がかなりいた。
4.個人的な体験と教育
乳がんを含むがんの経験を通じて、検診の重要性や早期発見の大切さを学んだ人が多い。自身や家族の健康を守るために、知識や体験を共有することが大切。健康への意識を高め、早期発見・早期治療の重要性を周囲に伝えることが、より良い健康管理につながると考えられている。
乳がん検診に関するアンケートを終えて
乳がんに関する意見や体験記述を通じて、検診や健康管理の大切さが明らかになった。自身や身近な人のがん経験をきっかけに、ピンクリボン等の活動をしている人や発信をしている人も少なからずいた。がんや病気になって生きることの意味を考え、生き方を改めた人、自身の使命を感じて行動している人たちの発言はより具体的で力があった。今後、別の機会でも取り上げていきたい。ご協力くださった325人のお母さん業界人の皆様、ありがとうございました。
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