お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

ペット雀編

ペットというテーマを聞くと、心の奥がキュッと苦しくなることがあります。

それは、今から5年前、スズメの雛が、巣から落ちて来た時のことです。

近くに巣が見当たらない時は、羽が生えて飛べるくらいまで育てて、落ちた場所に戻すと、お母さんスズメが迎えに来るとネットに書いてあったので、「じゃあ、しばらくペットにしよう」と、家で育てることにしました。

すると、次の日から毎日、家の屋根の上に、お母さんスズメがやって来て『子どもたちは、どこ?お母さんはここよ。みんな、帰ってきて』と1日中鳴くようになりました。私は、自分が、お母さんだからか、、お母さんスズメに気持ちが寄り過ぎてしまい、、、お母さんスズメの鳴き声が、だいぶ辛くて、夢でお母さんスズメに『子どもたちを返して』と追いかけられたり、雛鳥をちゃんと帰さなきゃいけない!のプレッシャーで、寝られなくなったりしてしまいました。

そんなある日、、、

いつものように屋根の上でお母さんスズメが『子どもたち、どこーーーー?』と叫んでいると、当時小5だった長女が、こんなことを言ってきました。

『この雛たち、もう、お母さんのこと忘れとるよ。』

私『えー!そんなことないよ。ずっとお母さんも探しよるし、離れてるけど忘れてはないよ!ふうちゃん(長女)も、お母さんのこと忘れんやろ?』

ふうちゃん『うーーーーーーん。』(なぜ、考える?)

ふうちゃん『時々、私はママのこと嫌いになるけん、このままだと、大人になったら、ママのこと忘れると思う。』

私『えー!そ、そんなぁ。。。。( ;∀;)』

何かの記事に、娘がお母さんを嫌いになるのは健全な自立への成長のプロセスだとかなんとか書いてあった気がするけど、、仕方がない。嫌われて当然かも。。。だって、、、

私は、そんなことを言われて、本気で凹んでいじけてしまい、『でも、忘れられて良かったー。おかげで、ママもお母さんを卒業できるやーん♪』って、嫌なことを言ってしまうんだもん。はぁ。。。素直に『もう!忘れないでよぅ。ママは、ふうちゃんのことずっと好きよー。好きー好きーって屋根の上で鳴くよ〜』って笑って言えば良かっただけなのになぁ。と、今でも思います。

さて、そんなこんなで、またまた月日は流れ、毛も生えて飛ぶ練習を始め出した頃、雛鳥は、亡くなりました。

部屋が熱すぎて、衰弱させてしまったのです。

それで、みんなで、ごめんねー!ごめんねー!って大声で泣き合って、命を守るためにもっと勉強しようって、空に向かって泣き叫びました。

育てきれると思った。お母さんスズメに返せると思った。その自分の傲慢さが許せない。野生の命を預かるなんて、ほんとに傲慢だった。

 

あれから5年経ちました。

今でも、スズメを見ると手を合わせてしまいます。スズメがよく巣を作りにきていた窪みは、板で閉じました。

この時のスズメの話は、まだなんだかみんな口に出せないでいます。