18時間49分。待ちに待った瞬間でした。一回、一回の陣痛の波がわが子からの声に思えてうれしくて、大変さよりも先に、小さな身体で未知の世界へ、一生懸命進んできてくれていることが尊くて、愛おしくてたまらない時間でした。側で落ち着いてサポートしてくれた旦那さん。この人と共に親になるんだと、強い気持ちになれました。
妊娠41週と4日。予定日超過のため、産院なら誘発分娩もしくは帝王切開を検討する状況でした。翌朝、助産院が提携している産院へ検診に行く予定だったその日、自宅のトイレをピカピカに磨き、ご先祖様に手を合わせ、お腹の人に本気で話しかけました。「お母さんはね、『助産院 町のさんばさん』で自然に任せたお産をしてあなたに会いたいよ。あなたはどうしたい? 助産院か産院か、好きなほうを選んでね」。
その夜、お腹の痛みとなってお返事がきました。もしかしたら赤ちゃんが、7月7日に生まれようと決めていたのかもしれません。ギリギリまで私と赤ちゃんを信じて待っていてくださった助産師さんたち、毎日手を合わせて祈ってくださった院長先生。整体、鍼、お灸、よもぎ蒸し、食事、運動などのサポートも心強く、感謝の気持ちでいっぱいでした。
お産の時間は、本能のままに陣痛を感じられるよう、私の好きな姿勢でお産を進めてくださり、旦那さんにしがみついた四つん這いから、終いには、布団に横向きに寝た状態に。陣痛の波と呼吸がシンクロして心地よく、私も旦那さんも、出てきそうな頭を「なでなで」できた時は命が生まれる瞬間を実感し、感激しました。
産後、助産師さんが側に居てくれる環境で、母子同室の5日間を過ごせたおかげで、退院してからの生活も不安なくスタートできました。
幸せいっぱいなお産でした。
産婦・土屋あかり
助産院 町のさんばさん(北九州市八幡西区千代4-9-8)
https://www.machinosanbasan.com/
あかりさんのInstagram
https://www.instagram.com/akari0725/
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