お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

またひとつ、成長!

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年末も差し迫った頃、息子が突然の発熱。

幸いすぐに下がって、熱以外の症状もなかったのでそのままのんびりと大晦日、お互いの実家で新年会をした三が日を過ごして迎えた冬休み終盤。

今度は息子以外の家族3人、全員ダウン

幸い、流行りものではなく「ただの風邪」だったのでひたすら家でゴロゴロしていました。

一方、家族でただ1人元気モリモリな息子はとにかく体調の悪い家族が心配で仕方ない様子。

そりゃそうだよね…普段の様子とは全然違うんだもん。ただでさえ不安が強い息子にとっては、きっと「パパもママも妹もダウンしている」という姿は余計に不安なのでしょう。

すると突然、もらったばかりのお年玉を手にして出かける準備を始めたではありませんか…‼

「栄養あるもの買ってきてあげる‼」

えー⁉1人で買い物はおろか公園にさえ行ったことがないのに、突然の「はじめてのおつかい」宣言‼

自閉症スペクトラムとADHDを抱えているので、出かける時は常に私やパパが目を離さず見守っている息子が1人で出かけようとしている事に、驚きを隠せない私。

一度は「パパもママもついてってあげられないから大丈夫だよ」と声をかけたものの、それでも行きたいと不満そうな息子。

色々考えを巡らせましたが、放課後デイでの買い物学習でレジの支払いはやったことがあるし、行くのは歩いて5分もかからないコンビニ。今まで何度も行ったことのあるお店だし、いろんな「初めて」が苦手な息子にとって「初めて」の要素は何もありません。

彼の可能性を信じ、1人で行ってきてもらうことにしました。

ちゃんと交差点で止まれてるかな、知らない人に突然話しかけたりしてないかな、お店の中で走り回ってないかな…たった少しの時間でも、1人で外に出すことへの心配事は尽きません。

家を出てからだいぶ経っても息子が帰ってこないので、パパが様子を見に外へ出ると…

「ただいまー!」

よかった~‼無事に帰ってきた‼

「ママ、これ飲んで元気出して!」

意気揚々と渡してくれたのはスポーツドリンク。日頃から「熱が出たら水分補給!」と私が口酸っぱく言っているのを、彼はしっかり聞いてくれていたようです。

「りっくんありがとう!よくできたね!」そう言いながら頭をなでなでしてあげると、めちゃくちゃ照れくさそうに笑っていました。

せっかく買ってきてくれたのですぐに飲みたいところだけど、なんだか胸がいっぱいになってすぐ飲んじゃうのも勿体ない気がして、しばらく冷蔵庫で眠らせてからおいしくいただきました。

特性がMAXでもうどうしようもないのか…と絶望していたあの頃、きっと息子が1人でコンビニに行けるなんて想像もつかなかっただろうな。

10歳になり、4月には小学5年生。すっかりお兄さんになったりっくんは、自らの障害と向き合いながら確実に前に進んでいます。

 

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浅井絵理奈
小4の男の子、小1の女の子を育てています。 バリバリのワーキングママだった生活から一変、3年半ぶりに専業主婦に戻ったタイミングでちょうどご縁があってお母さん大学に出会いました。 愛知県岡崎市在住です。 よろしくお願いいたします。