行き渋りが続いている、小1の美緒。昨日は担任の先生に校門まで迎えに来ていただき、なんとか1日を終えた。本当は学童へ行くのだが、迎えにきて。と言われていたので靴箱の前で下校を待っていた。
出てきた美緒、お友達に囲まれてニコニコ。私は先生と少しお話しをしたが、小さなことが気になってしまって行きにくくなることは良くある。ご心配と思いますが、どうか学校に出してくださいね。と言われた。
昨日は美緒がママとドーナツが食べたいというので、少し寄り道をして帰宅した。
「明日は楽しみなことがあるから、学校に行くよ」とニコニコしていたため、大丈夫!と信じて、今日は1人で歩いて登校させた。持たせたGPSが学校に到着したことを知らせてくれ、安心していた矢先…
GPSからメッセージが届いた。10時。まだ行って1時間半程度。「ママ、今迎えにきて!」それだけでブチっと切れてしまった。周りはガヤガヤ、こどもらの声。学校にいることは確か。先生から特に連絡はない。
何かあった?どうしよう。
迷いに迷って、帰りの会が終わる頃まで我慢しよう。と決めた。そんなことを考えるだけでドッと疲れてしまう。
最近ずっと娘のことばかりを考えていた私は、どうやら疲れが溜まってしまったようで、買い物に出た先の車の中で、コーヒー片手にボーっとしていた。下校時刻が近づき、もう迎えに行かなくちゃと思うのに、なんとも言えないザワザワ感。また学校で何かあったんだろう、迎えに行けば悪気のないこども達が「どうして迎えに来るの?」と大勢集まってくる。ずっとずっとフルタイムで働いてきたのに、美緒が行き渋りがひどいと、もう働くのも厳しいかもしれない。こんなことを考える自分が嫌でたまらない。
それでもお迎えに行って、チャイムが鳴るのを待っていたら、またニコニコ顔の娘が出てきた。今日は先生と一緒。先生は「途中お母さんを思い出したのか、涙が出ましたが、お友達がみんなで支えてくれ頑張ってます。」と説明してくれた。GPSからメッセージが来たことを話すと、気にせず学校に出してください。ということ。
大したことじゃなかったのか。私が深く考えすぎているのか?もっとドーンと構えとくべきなんだろうなぁ。と考えながら車に乗って帰宅していると、美緒が話し始めた。
「今日ママにお話し送ったでしょう。聞いてくれた?」と美緒。聞いたよ!チャイムがなったらお迎えに行くからね。ってお返事したやろ?と答えると、沈黙の後、
「今日私、悲しいことがあってね。だから助けてママって思ったんだよ。ママのお返事聞く時間なかったから」
やっぱり何かあったんだな。と思いながら、美緒の話を聞いた。
男の子のお友達が、教室で歌を歌っていた。自分はその歌を知っているから、知ってるよ!と話しかけたんだけど、男の子は返事をしてくれなくて、無視されたと思った。悲しくて、私とはお話ししてくれないんだって。お家に帰りたくなった。
ゆっくり話すもんだから、自宅の駐車場に停まったまま話を聞いたが、美緒の目からはみるみる涙が溢れてくる。そうか…あのボイスメッセージは、美緒のSOSだったんだ。
「そうか、悲しくなったんやね。だからママに迎えに来てって言ってくれたのね」と抱きしめるとワンワン泣き出す。
男の子はきっと無視なんかしておらず、自分の世界に入り込んでいたんだろうと思う。大人の私なら大したことない。だけど、この子にしたら一大事なんだ。
「学校にお友達他にいるでしょう?別にみんなと仲良くしなくていいんよ。今日助けてくれたお友達はみんな優しいでしょう?きついなって思ったら、ママにもメッセージ送ってくれていいけど、先生には言えないかな?お迎えに行くなら、先生とママが話ししたいから。」
私が言った言葉に対して美緒は首を振って泣いていた。お家でゲームでもしよう。というと涙を止めて家の中に入っていった。
先生に話しかけるのも頑張らないといけないのかもなぁ。でもそうやって社会性なりを学んでいくならば、私が下手に手を出すのは良くないかもしれないかも。とか
ううん。子どもがいつもと違う行動を取る時は、その子が何かSOSを出してる時って私は知ってる。とか
頭の中で色々考えていたら、夫が帰宅してきたので、今日あったことをツラツラ話した。夫の反応は
「はっ?またね。ふーん。」
これだけだった。異様に悲しくなってしまい、私は落ち込んだ。もう話すまいと子どもらとお風呂に入っていると、美緒がまた話してきた。
「私ね、ピアノとバレエのお友達大好き。みんなといると優しくて楽しいんだもん。」
ピアノもバレエも穏やかな子が多いからか、良いお友達に恵まれている。先生方も美緒をしっかり見ていてくれ、習い事に行くのをいつも美緒は楽しみにしている。
「美緒ちゃんには学校以外にもお友達がいるから良いね!明日はピアノだから、先生にも会えるしよかったね。」そう私が答えると、美緒は笑顔を見せた。
もしかしてまた学校に行けないかもしれない。私の対応が過干渉なのか、間違っているのかもわからない。だけどこの子には、学校以外の居場所がある。それは確かで、その居場所は美緒が自分で見出した場所。だからきっと大丈夫と感じた1日。明日はピアノ。たくさんの笑顔が見れることを楽しみにしている。
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