お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

音楽と私 音楽と娘

以前自分の生い立ちについて、母について、を記事にしたが、今日は父について書いてみようと思う。

父はいわゆる〝ぼんぼん〟お坊ちゃんで、何不自由なくこども時代を過ごした。と母から聞いている。

夏休みはいつも遠方である父の実家に帰省していたが、祖父母は私にとても甘く、お姫様のように扱ってくれた。

父の実家には、父や叔母が若い頃に趣味だった楽器があった。ドラムセット、アコギ、フルート。私はピアノを習っていたが、その他の楽器にとても興味を持った。どんな音がするのか、どんな曲を奏でるのか…想像した。

ここまでで、父が音楽好きなことを分かっていただいたと思うが、父は私にたくさんの音楽を教えた。

クラシック
ブラスサウンド
ミュージカル
ボサノバ
テクノ
洋楽
邦楽

幼稚園児の頃、自宅にレコードプレイヤーがあったのだが、ギターの名曲である「愛のロマンス」(禁じられた遊び)やsound of music のサントラ、カーペンターズ、チャイコフスキーなどを聞いた。父は曲を聴きながら、背景や訳、自分が好きだと思うフレーズを話してくれた。「悲しい時、音楽はそばにいてくれるものだ」と。

私はとくにカーペンターズが大好きで、流行りの曲より、Yesterday Once MoreやRainy Days And Mondaysという小学生だった。

カレンの声や英語は美しくて、彼女の英語は小学生の私でも耳コピできるものだった。

中でもあまりに歌が好きだったため、成人してシンガーになりたくなり、ボイストレーニングに通ったり、小さい頃に学んだピアノやフルートを、もう一度独学でやり直したりもした。

大人になってからも音楽は私のそばにずっとあり私の心を癒すものだ。気持ちを上手く言葉にできない時、ピアノや歌うことで気持ちを整理することができる。悲しく苦しくてどうしようもない時、音楽はそっと私のそばにいてくれるのだ。

そしてそれを今、私は娘に教えている。

美緒は私が教えた歌をよく歌を歌う。昨日、何か悲しいことがあったらしく、ずっとこの歌を歌っていた。

「朝がくれば

トゥモロー

いいことがある明日

夢みるだけで

トゥモロー

辛いことも忘れるみんな

寂しくて憂鬱な日には

胸を張って歌うの」

私も大好きなミュージカル「アニー」のTOMORROW。最後は一緒に歌って、なんだかスッキリしたお顔の美緒。

「つらいとき、かなしいとき、いつも音楽はみーちゃんのそばにいるよ」

美緒は何それ?という顔をしていたが、父から教わったことを、今私が娘に教えている。アイキャッチは今週末、ピアノのコンクールを控えた美緒。

気持ちが音にのると良いね。