ある日の出来事。
次男が砂場で友だちと仲良く遊んでいたのだが、
気がつくと一人でシクシク泣いている。
他の子たちは別の所で遊んでいる。
気になったので近付いて事情を聞いたら
「○○君たちが頭に砂をかけた」
よく見たら髪の毛は砂だらけ。
そうねそうね、と砂を払い、泣いている次男を落ち着かせる。
少しして、事情を聞こうと他の子の所へ行き尋ねると
「砂なんかかけてない」と言う。
いつも遊んでいる仲良しの子たちだから、
嘘なんてつくはずないのだが…。
その場を見ていなかったので、
それ以上こちらも「本当に?」と聞く以外何もできず…。
しばらくしてまた一緒に遊びだしたのだが、
私の心はモヤモヤしたまま。
家に帰ってきて長男に聞いてみた。
「今日こんな事があったんだけど、どっちを信じればいいかね?
お母さん、どうすればよかったかね…?」
すると一言。
「信じてほしい~!」
その言葉にすべてが詰まっていた。
事実をハッキリさせるよりも、相手を責めるよりも、
とにかく息子は「お母さんに信じてほしい」
ただそれだけなんだと。
ついつい、事実を突き止めようとしたり、
本人や相手を責めてしまいがちだけど
そんなの全然関係なくて、自分の話を信じてほしい。
信じてあげればそこですべてが解決する。
「お母さん、あんたのこと信じるよ」
それだけで満足なんだ。
そんな気がした。
さすが長男だな~。尋ねてよかった。
これからも息子先生たちの言葉に耳を傾けよう。
(お母さん記者/智原美沙)
>お母さん、あんたのこと信じるよ
そう、そう。
それだけでいい。
わが子は、母の信じる心で育っていきます。