お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

お母さん大学を語る

2月27日・3月2日と、助成金を頂いているグリーンコープの地域総会で、
お母さん大学のお話をさせて頂きに行きました。

グリーンコープは、私が住んでいる福岡南地域で
年間20の団体に助成金を出してくださっているのですが、
県内のグリーンコープ会員さん(地域委員さん)が、
「お母さん大学の話を聴きたい!!」ということで、
20ある団体の中からひとつだけ、お母さん大学を選んでくださり、
また、南地域内の3つもの地域からお声をかけて頂き、
総会に招いて頂き、お話をさせて頂くことができました。
(明日は、小郡市の地域総会で、中村愛沙ちゃんが初めて登壇し、お話します)

2回の発表を終えて、思うこと。

カタチなきお母さん大学を語ることの難しさです。

1回目の発表時間は、5分でした。
5分でお母さん大学の活動や、大事にしていること、
私が日々感じていることを言葉にし、
お母さん大学を知らない方に伝えるのは、とてもとても・・・無理でした。
(私の技量がないからなのですが)

言いたいことをあらかじめ、何日も前から練って行きました。
お母さん大学の母体である、トランタン新聞社の記事を引っ張り出してきて読んでみたり、
過去の親新聞やみんなの地域版を読み返したり、
何を一番伝えたいかを洗い出してみたり・・・
紙に書いては消し、書いては悩み・・・
自分の中の「お母さん大学とは」を、掘って掘っていく作業でした。

原稿は書かずに、ノートに箇条書きにしたものから、
本番の雰囲気で自分の中から出てきた言葉で語ろう。
そう思って臨みました。

いざ、語り出すと・・・あ!!!!っという間に時間は過ぎ、
「1分前」の札が客席の後ろで出されます。

「えー!!!!今から言いたいことの後半を言おうと思ってたのにー!!」
と内心焦りながらも、何とか5分で終えました。

帰り道、大反省。大反省。
伝えたいこと、もっともっといっぱいあったのに、
伝え切れなかった悔しさがこみ上げてきました。

でも、発表の後に行われた交流会では、あるご婦人が声をかけてくださいました。

「このフリーペーパーは、巷によくある冊子と違って、全く商業路線に乗ってないのね。
私がこどもを育てるときに、この新聞に出逢いたかったわ」(娘さんは20歳らしい)
と言ってくださいました。

そして、2回目の発表に向けて、また更に練り直しを行いました。
今度の別の地域での発表は、15分時間を頂いていました。
「今度こそ、伝えられるように伝えよう」

そして、1回目の話を踏まえながら、更に言いたいことを凝縮させて、精一杯お話させて頂きました。

終わってからの参加者交流会。

「私も育児真っ最中のお母さんだから、涙が出ました」
「ジ~ンとしました」
「胸が熱くなりました」
「お母さんでいい、と思えました」
「美和子さんが楽しそうに活動されている様子が伝わってきました」
「共感する話がたくさんありました」
「孤育てにならないようにしたいと私も思います」
「お母さんに『なる』のではなく、『育っていく』との話、熱い想いが伝わってきました」

そんな感想を頂きました。

お母さん大学に出逢って3年。
こうやってお話をする機会を頂いたからこそ、深く考えることができました。
そして、最近。自分の日常生活から、つくづく感じることがあります。

お母さんって、「なる」ものじゃないんだということ。

女性が赤ちゃんを産んだら、「おめでとう!お母さんになったね」と言われるけど、
こどもを産んだだけでは、お母さんには「なれない」
(う~ん。こうやって文字にすると、誤解を生む表現かもしれませんが)

赤ちゃんは、生まれて「赤ちゃんになったね」とは言われない。
こどもは、「こどもになったね」とは言われない。
なぜだか、お母さんだけ、「お母さんになったね」と言われます。

こどもたちは、生まれたときから、自分自身の中に「育っていく力」を持っています。
『育つべきは、こどもたちではなく、親自身』

そう、思うようになりました。

その親の、特に母親の「育つ場所」=その学び舎が、
この「お母さん大学」だと、今は思います。

この学び舎は、校舎がありません。

自分の住んでいる、生きている、生活している場所こそが、
学び舎であり、キャンパスです。

だから、学びも、気付きも、人それぞれ違う。
どう学ぶも、何を学ぶも、気付くも否かも、全て自分次第。

だから、言葉にしにくい。
わかりにくい。
目に見えづらい。
明確な答えがない。

だからこそ、面白い。
深い。
豊か。

お母さんは、「なる」ものじゃなく、「育っていく」もの。

生きることそのもの。
そう思います。

長くなりましたが・・・
私なりの、「お母さん大学」の見解です。
今のところ、ね。

12件のコメント

みわこさん、いつもありがとう。
あいさちゃんの話も聞いてみたいなー♪

二人の熱い思いが、筑前小郡の町に届きはじめているね♪

福岡のMJ講座に参加してくれた方が

「お母さんってだんだんお母さんになる」と言ってくれて

そうそうとみんなでうなずきました。

私が始めて福岡で講演をさせてもらったときのタイトルが
まさに「だんだんお母さんになる」だったなーと
思い出したりして、、

だんだんお母さんになること

お母さんスイッチをしること

ゆるい、けれど強いつながり

のことをこれからもいろんなところで話していきたいと思ったのでした♪

また時間見つけて、今回の話聞かせてね♪

彩さん、MJ講座お疲れ様~!
ホント、お母さん自身がこどもと一緒に「育っていく」感覚を実感して、
肚の底から納得したら、
「あー、未熟で当然なんだ」「偉そうなこと言えない」「こどもに学ぼう」
そんな視点になってくるよね。

でも、すっかり身体は大人になってるもんだから、
「できて当たり前」とか「なんで自分はこうなんだろう」とか、
つい否定ばかりして自分を責めてしまうよね。

どんなことも学びに、成長に繋がる。
お母さんスイッチが入りにくい時代だからこそ、
一人じゃスイッチ入れられないからこそ、
たくさんのお母さんに刺激を受けながら、みんなで母力を上げていきたいね!

育つべきはこどもではなく親、まさにそうだと思いました!
親も遡れば自ら育つ力を持ったこどもだったわけだから、きっと育っていくよね。
わたしみたいなへっぽこ母ちゃんも。笑

ひょんさん♪
そうそう!!
どんどん育っていくよー!
大人になっても、自分自身が育っていく・変わっていくことって、
とっても嬉しいよね♪
(変わるには、痛みを伴うこともあるけど)

私もへっぽこ母ちゃん代表だよ(笑)
みんなでヨチヨチ育っていこうー!

育つべきは子どもたちではなく親自身!
ホント、私もここに大共感やわ!!
子どもたちを気持ちのいい方に伸ばしてやるのも、親の成長がないと出来ないんよねー。
いい資質をバシバシ「ダメ!」って言葉で潰しちゃって、変な方向に窮屈に枝葉を伸ばしたまま大人になっちゃう。
子どもから学ぶとは、まさに的を得ている育児法よね。

聖子ちゃん、大共感ありがとう(笑)
聖子ちゃんのコメントで、ノーベル平和賞を受賞した、マララさんのお父さんの言葉を思い出したよ。
マララさんのお父さんに取材が来て、どうやったらマララさんにような人を育てたのかという問いに
「私は、何もしていない。
 ただ、こどもの羽を引きちぎらなかっただけだ」
のような答えを返しておられたのを、何かで読んで、
「あー!そうかー!」って思ったよ。

親は、良かれと思ってついつい余計なことをしちゃうもんね。
こどもを観る目がないと、羽をもぎとっちゃうもんね。

お母さん大学のために、ありがとうございます。

近藤さんの話、私も聞きたかったなぁ。

お母さん大学を伝えることって、難しい。

だから、いいんだと思う。

よく考えて、よく感じた人なら、わかる。

頭ではない、心でね。

もっといえば、そこでお母さん大学について話している

近藤さんが、お母さん大学なんだけどね。

あ~、ますますわからんね。

でも、私は、なんだか、うれしい気持ちです。

藤本さん。復活お待ちしておりました♪
心で、感じる。
お母さんを、感じる。

「お母さん大学は、建物もなければ、カリキュラムもない。授業もない。
 何も強制されることもなければ、指示されることもない。
 ただひとつ言われるのは、『お母さんを感じて、ペンを持つこと』だけ」
そんな話をしました。
他にもイロイロ・・・

>近藤さんが、お母さん大学なんだけどね。
その言葉、今なら、とっても納得です。
藤本さんの言わんとされること、私なりにですが、よくわかります。
そして、嬉しく思います。

こうやって、お母さん大学のことを知らない方にお話しさせて頂ける機会が
ありがたいな~とつくづく感じた総会3回でした。
3回合わせて100名以上の方に聞いてもらえましたよ!!
少しづつ、少しづつ、これからも種蒔きしていきたいと思っています。
だから、藤本さんも元気でいてもらわないと困ります~(笑)

総会、お疲れさまでした(*^-^*)
すべての総会に出席してお話聞きたかったです。
ですが、美和子さんの話を聞くことができなくても
藤本さんがおっしゃっているように
“美和子さん自身がお母さん大学”
私も同じことを思っています!!
美和子さんと一緒にすごしている中で、いつもお母さん大学のよさを感じることができるのです。
今日もお母さんの集う楽しい場所へと連れて行ってくれてありがとうございます♪

昨日はお互いぐっすり眠れたから200点♡♡♡

ゆうちゃん。いつもありがとう♪
この数か月、なんて私たちは濃密な時間を過ごしてるんだろうねー(笑)
いつもはひとりで行くお母さん大学のイベントごとも、
いつもゆうちゃんと車の中で色んな話をしながら行くから、
あっという間に現地に着いて、楽しい時間だよ♪

>藤本さんがおっしゃっているように
“美和子さん自身がお母さん大学”・・・わかります!
美和子さんと一緒にすごしている中で、いつもお母さん大学のよさを感じることができるのです。

これって、めちゃくちゃ嬉しいことやん♡
なんか、語りにくいお母さん大学のことが、ゆうちゃんのコメントで更に腑に落ちた感じだよ!
私自身がお母さん大学だからこそ、ゆうちゃんがお母さん大学を好きでいてくれるってことだもんね。
そして、‟ゆうちゃん自身もお母さん大学”だからこそ、お互いに刺激し合って、学び合える。
それぞれの生きている場所で、それぞれの学びを楽しもうね♪

やっとコメントを書きにやってきました。
明日は東北大震災の日ですが、日本人がずっと試され続けてきている気がしてなりません。
命に向き合ってきたという自覚はありましたか?という問いですが、それを問われているのは今の祖父母世代。
つまり私の世代だということですが、経済成長に目が向いていた世代で死から目を背けていた世代だからです。
それが下降線に入り阪神淡路大震災、オウム事件と大事件が重なりそれでもなおうやむやにしながら目先のことを
追い続けて、東北大震災と原発問題を抱えてその後もなお災害に見舞われ続けています。
そんな経緯の中で、ようやく若い人たちから日常の中に命の問題が見えてきたという時代になったのだと思います。
そこに私は希望を感じていきたいと思い、お母さん大学では命を生み出す母に焦点を当てているというところで
ベクトルが大きく動き出す原動力になってきたことを感じています。
命と向き合い、それぞれが光り輝く方向に向かっていくために親子の学びあいが始まっているお母さん大学だと思います。

みっこさん。ありがとうございます!
みっこさんのコメント、心待ちにしておりますよ♪

手前味噌で恐縮ですが・・・昨年私が書いた、ある地域版にて。

「命に一番近い存在。それが、お母さんなんだと思います。」

みっこさんのコメントを読んで、この言葉が思い出されました。

災害から何を学ぶか。
何に気付くか。
どう行動するか。
私たちは、より良い方を選んでいきたいですね。

学生時代より、私は身近でたくさんの命を失ってきました。
自殺・医療事故・育児ノイローゼ。
彼ら彼女らから、「命より大事なものはない」そう教えてもらってきたように思います。
母親になり、その想いを更に強くしています。

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ABOUT US
近藤美和子
岡山県出身。大学は島根。就職は山口。結婚して愛媛へ。 2015年春に、愛媛から福岡に転居し、お母さん大学に出逢いました。 現在、小6と小3のわんぱく息子2人のお母さんをさせてもらっています。3年前から、わたし版【筑前町ゆりかご版】を書いています。 また、音楽療法士として、障がいのある子どもたちと関わる仕事をしています。 「お母さん」であることを、悩みもがきながらも、全身全力で楽しみたいと思っています! 好きなことは、自然・音楽・読書・ひとり旅・食べること・歌うこと・人と交わること・高校野球です♪