3年前まで果物屋だった、現在はお母さん大学大阪支局の拠点として使用している場所。
普段はシャッターを閉めているけど、隙間から土ぼこりや枯れ葉が入ってくる。
今日は大阪版5月号が届く日で、宅配便屋さんを待つ合間にホウキで掃除。
シャッシャッ、シャッシャッ!
化繊ホウキ独特の音を聞くとたくさんのことを思い出す。
昔はちょっと違った木の繊維のホウキの音だったかな。
果物を紙袋やビニール袋に入れる音、天井からぶら下げてあったカゴにある小銭をジャラジャラと触る音。「ちょっと~!美味しいみかんちょうだいや」「いらっしゃい~」「おおきに」「またくるわな」「元気やった?」お客さんと父や母の声まで聞こえるよう。
バスや車の音、人の声、自転車の音。お向かいの幼稚園の子どもたちの声も響いていた。
いろんな人の人生がこの前で交差していた。
今は隣にあった市場もなくなり、寂しくなった地域だけど、ホウキの音を聞くと今も目の前にすぐ見えるように思い出す。
写真の方が手っ取り早いような気がするけど、音って思うよりも身体に沁みついているんだなぁ。
子どもたちの身体にはどんな音沁みついているんだろう。
ふとしたとき、思い出すのはどんな風景だろう。
風景が浮かんでくるのはその体験があるから・・・
変わる風景の中に、懐かしさを覚える少しの場所が残っているからこそ味わえるこの感覚。
宇賀さん、ありがとう~
そしてお母さんのいつまでも宇賀さん親子の後ろで見守る姿までも感じられるのは
一度会ってお話しできたから。
出会いに感謝。
体験、そうですね。
身体が覚えてるんですね。
こちらこそありがとうございます。
また、母とおしゃべりしてやってください。
みっこさんが言うように、私もお母さんとお会いしているからか、
今は、誰もいない果物屋さんに、お母さんが生き生きと働いている姿を感じます。
音って、目に見えないから、感じられるんですね。
宇賀さん、素敵な記事、ありがとう!
私も、母が、パタパタと階段を上がる足音を思い出しました。
こちらこそありがとうございます。
親の働いている姿を見てこれたのは
こういう特典があったんだ、と今思います。
人それぞれの思い出の音があるんでしょうね。