コラムを連載して早1年、誰かの励ましになるならと、書いてきました。
1年間ありがとうございました!
産前産後うつの中にあるお母さんへ。
病気で子どもに向き合えなかったからと自分を責めないでください。
必ず嫌でも向き合えるときが来ますから。
その日そのとき最善を尽くしてさえいれば、
「育児=子どもたちに愛情をかけること」は、
いつでもやり直せるということを覚えておいてください。
産前産後うつの家族を持つ皆さんへ。
何より早い対応が大切です。
本人の思考や決断力が鈍くなっていることも頭に入れつつ、
できれば専門家のアドバイスを受けながら、サポートしてあげてください。
サポートを続けるためには、ご自身の生活を可能な範囲で守ることも重要です。
共倒れになりますから。あとは「大丈夫」と繰り返し伝えてください。
手応えがないように見えて、その言葉が何よりの支えであり、「そう思いたい」と本人も願っているのです。
最後に今一度お伝えします。
「どうぞ自分を、命を大切に。大切に。母として生きることを諦めないで。
一日一日をつなぐことが生きることなのです」
産前産後うつは2つの命の問題です。
同じ境遇の方にお会いしたとき、その命を救うはじめの一歩として、皆さんが、今後はためらわず、
「私も元気になったお母さんを知ってるよ」と言えるきっかけにしてくだされば幸いです。
文・写真 マザージャーナリスト大坪香織
お母さん業界新聞ちっご版Vol.57(2019年11月号)掲載
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.12
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.1「大丈夫じゃなくても大丈夫!」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.2「娘はかわいいけれど」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.3「肥だめに身を投げる状態」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.4「ちゃんと育児に戻るため」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.5「回復していく道のりの中で」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.6「不安を取り除けるのは自分だけ」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.7「地域医療の連携で支えてもらった命」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.8「こうしてもらえて、本当によかった!」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.9「暇にしないことが命をつなげた」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.10「産婦人科、心療内科、助産師さんの連携のおかげで」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.11「育児は迷惑をかけながらやろう」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.12「産前・産後うつのあなたと、ご家族の皆さんへ」
2020年度「うつうつお母ちゃんの座談会」
産前・産後うつ経験者の大坪香織さんが話し手の当事者同士の会なので安心してご参加ください。
他、オンラインでも開催しています。詳細は随時更新中。
★2020年9月30日オンライン座談会 イベントページ
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