お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

「生まれてきてくれてありがとう」を伝える贈り物

Mama Smile Link【横浜版2020年12月号:ウェルカムベビープロジェクト事務局さん】

「ウェルカムベビープロジェクト」とは、
赤ちゃんの誕生を、家族だけではなく、
まち・企業団体・社会みんなでお祝いしようと始まった、
出産祝いを無償で贈るプロジェクトだ。

2016年に戸塚区でスタートして以来、
毎年さまざまな企業がサポーターとなり、
昨年「第7回健康寿命をのばそう!アワード」の「母子保健分野」で
厚生労働大臣賞団体部門優秀賞を受賞した。

赤ちゃんが誕生した家庭に、商品やサービスをプレゼントしたい企業が応募し、
選考会を経て翌年のプレゼントが決まる。
コンセプトは、トートバッグやベビー用品など、赤ちゃんを迎えたお母さんが笑顔になり、
まちに出かけたくなる工夫を盛り込んだプレゼントだ。

中に入っている小さな丸い布は、
地域の高齢者や高校生が赤ちゃん誕生を祝い、
心を込めて刺繍した「背守り」だ。
手書きのメッセージも添えられている。
江戸時代からの風習で、背中から忍び寄る魔物から幼子を守るため、
着物の背に縫い付けた魔除けのしるし。
プロジェクトではさらしをワッペン型にし刺繍したものをプレゼントしている。
一つひとつ手作業は大変だが、
ワークショップを開き交流しながらの作業は楽しく、
集まる人々のいきがいともなっている。

子育てグッズを贈ることが目的ではない。
「地域・社会みんなが、赤ちゃんの誕生をお祝いする文化をつくりたい」
という願いをカタチにしたものだ。

文化を醸成するには時間がかかる。
でも、だからこそ当り前となったときに
揺るがない安心の社会ができるのではないだろうか。

プロジェクトは、鶴見区でも行われるようになった。
子育てのはじまりに、このようなあたたかい手のぬくもりを感じられたら、
辛いときも一人で悩まずに、誰かに助けてもらおうと思えるに違いない。
そしてきっと、自分もまたいつか、そのような贈り物をしたいと思えるのではないか。

お母さんの笑顔が広がり、お母さんの想いが巡り続けるまちになる。

ウェルカムベビープロジェクト事務局
(認定NPO 法人こまちぷらす ×ヤマト運輸株式会社神奈川主管支店 )

2018ホーム

(横浜版 2019.12月号)

お母さん業界新聞横浜版 2019.12月号発行しました

コメントを残す

ABOUT US
植地宏美
お母さん大学横浜支局。 お母さん業界新聞横浜版編集長(2019.10〜2021.12)。 長女21歳、長男17歳、次男15歳。 お母さん大学をものすごく、楽しんでいます。 結果、 お母さんをものすごく、楽しんでいます。