MJ(マザージャーナリスト)が行く! Vol.9
「しょういん子育て絵本館」オープン! 親子で絵本を楽しもう!
MJ記者・長谷川文
東大阪市の大阪樟蔭女子大学に
お母さんと子どもたちがのびのびと安心して
絵本を楽しめる空間ができると聞いて
子連れ取材に行ってきました!
※3月29日まで休館中。大阪樟蔭女子大学のホームページでご確認ください。
【期間延長】しょういん子育て絵本館の一般公開の一時中止について
絵本館のできるまで
樟蔭女子専門学校を前身と して、1949年に、設立した大阪樟蔭女子大学は、西日本で一番歴史ある女子大学、 小説家田辺聖子さんの母校と しても有名です。
国立青少年教育振興機構が2014年に「絵本専門士養 成講座」を開設、地域や職場 で絵本の魅力を伝える担い手を育てるため、大学や短大の授業で学ぶ「認定絵本士養成制度」をつくり、児童教育学部児童学科で2018年に講 座を開講(全国初)しました。
それまで学内に散在して いた6000冊余の絵本を集約、学生が学びつつ、地域の読書活動のサポートをする「しょういん子育て絵本館」の構想につながりました。
絵本館ってどういうところ?
将来のお母さんや、子どもに関わる仕事に就く人たちを教育する女子大ならではの絵本空間。図書館でもなく、単なる遊び場でもない…子育ての場に絵本があり、子どもと 一緒に楽しめる場所です。
本の貸し出しはありません が、バーコードで書棚を整理、 ロボットAI(導入予定)が 本の場所や読みたいジャンル の棚を教えてくれます。また、 床や壁、家具には電車の車両に 使われる空気触媒加工がされるなど、最先端技術が用いられています。
学生や子どもたち、地域の人々や子育てをがん ばっているお母さんのための安心・安全な場の実現です。
つい長居したくなる居心地の良さが魅力。一日のんびり過ごしてもいい、家にいるような感覚で絵本や人とふれあえる場所です。
「親子で自由に絵本とふれあってほしい。お母さんと一 緒に読む時間と場を提供することで、絵本館が、子育てをがんばっているお母さんたちの憩いや交流の場になることを期待しています」と話す、児童教育学部児童教育学科の菅正隆教授。
英語の本もたくさんありますが、英語が苦手なお母さんも大丈夫。一部の学生ボランティアやAIロボットが英語で読み聞かせをしてくれます。
3月いっぱいはテスト期間で、4月から正式にスタート。 学生ボランティアが子どもやお母さんたちとふれあう機会もつくります。「学生が子ど もに絵本を読み聞かせる間、 お母さんたちは、子どもの表情を見つめるもよし、ちょっとした息抜きを楽しむもよし。学生にとっては貴重な学び体験になります」と同教授。
お母さんも絵本に親しんで
「はらぺこあおむし」がいる「あかちゃんえほんのおへや」のマットは、いい感じのふわふわ感。絵本としっかり向き合えるよう隅々まで工夫してつくられた空間には、1歳3か月の息子もすぐ夢中になりました。場所見知りすることなく、自然と絵本を手にとっ て笑顔になっていたのです。
児童教育のエキスパートの先生方がたくさんいるので、 児童教育学科が主催する子育てカレッジ等のイベントでは、絵本に関することだけでなく、子育ての困り事や、わからないことを気軽に相談することもできると聞き、とても勇気づけられました。
大学が地域の子育てを応援してくれることは、お 母さんにとってうれしいだけではなく、学生さんにとっても子育てを知る好機になるでしょう。
日頃から「子どもに絵本を」と思っても、子連れで絵本を読んだり、じっくり選んだりすることは難しい現状もあり、こんな空間があると本当に助かります。
もちろん絵本は、子どものためのものだけではありませ ん。私のようなお母さんたちが、子育ての日常の中に絵本と親しむ時間を持つことがで きたらいいですね。
本紙「お母さん業界新聞」も常時こちらに置かれています。ぜひ一度、足を運んでみてください。
●しょういん子育て絵本館
〒 577-8550 東大阪市菱屋西4-2-26
○開館日/月、木、金(除く祝日)
*大学行事等で休館もあり
○開館時間/10:00 ~17:00
○対象年齢/小学生以下
*要大人の付き添い
○問合せ/大阪樟蔭女子大学 くすのき地域協創センター
TEL06-6723-8237
(お母さん業界新聞大阪版編集長 宇賀佐智子)
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