お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

春休み特別企画・地域の防犯を考える~子どもと街を歩いてみよう!


(協力:神奈川県警察本部)

新1年生のお母さんに限らず、登下校や放課後遊びなど子どもの外行動についての不安はつきません。
この日は、神奈川県警察本部生活安全部犯罪抑止対策室副室長の吉川裕介警部、米山智彦巡査部長と共に、横浜市神奈川区に住む工藤明恵さんと、横浜市立幸ケ谷小学校に通う長女・凜花ちゃん(8歳)、新1年生になる次女・優菜ちゃん(5歳)に通学路を歩いてもらいました。


▲ここは人通りが多いから安心だけど
角から急に自転車が来ることもあるから、ちゃんと見るんだよ。


▲緊急時に鳴らす笛をもらいました。
「本当に怖いときは、助けて~!と声が出せないこともあるんだよ」。
そんなときに笛が役立ちます。

▲これ知ってる? 困ったことがあったら、
「こども110番のいえ」のシールが貼ってあるところに、助けてもらえるよ。
「何かあったらいつでも言ってきてね」と美容院の方。


▲凜花ちゃんと優菜ちゃんがいつも歩いている道路、
いつも遊んでいる公園だね。



▲「おおだこポリスの4つのおやくそく」を真剣に聞く2人。

▲スーツを脱いで帽子をかぶりマスクとサングラスで
怪しい人に変装する米山巡査部長。

▲ちょっと変だなぁと思う人がいたら、全力で逃げるんだよ。

▲大切なランドセルだけど、
逃げるときは、さっと置いて逃げるんだよとアドバイス。
ランドセルを投げ捨てものすごい勢いで走った凜花ちゃん。
怪しい人(米山巡査部長)は、まったく追いつけませんでした。


▲この長さを感覚で覚えておいてね。約70センチ。
知らない人との間は、最低これくらい距離をおけば安全。


▲小学校に無事到着。「え⁉ ここから学校に入るの?」
歩道橋の上にある校門に驚く吉川警部。
「登下校時はここから入れるんですよ」と明恵さん。

*警察の方と一緒に歩いてみて*

入学前のタイミングで娘たちと街を歩けたことは、
安全について考えるとてもいい経験になりました。
人との70センチの距離が大事、
20メートル逃げ切れれば犯人から逃げられる可能性が高いなど、
具体的なお話はとても役立ちますね。
周りのママ友にも伝えていきます! 
いざというときにどう動くかを、実際に練習しておくのは
大事なことだと思います。(母・工藤明恵さん)

 

神奈川県警察の取り組み
おおだこポリスとピーガルくん

神奈川県警察では、子どもが「自分で自分を守る」よう、防犯意識を高めることが被害を未然に抑止する上でとても大切とし、防犯標語「おおだこポリスの4つのおやくそく」を推奨しています。「4つのおやくそく」を、日々子どもにわかりやすく説明してあげることで、万一犯罪に遭遇したときも適切に対応し、危険を回避することができるのです。

また防犯ブザーやホイッスルも、持たせるだけではなく、いざというときすぐに活用できるよう、普段から使い方を練習しておくことも大切です。

子どもを犯罪から守るための情報をメールで知らせる「ピーガルくん 子ども安全メール」の配信を行っているほか、一定時間子どもの生活ゾーンに留まるなどして見守る「子ども見守り活動」を進めています。

安全で安心して暮らせる地域社会づくりには、警察や学校だけでもダメ、子どもの保護者だけでもダメ、住民自らが子どもの安全を願い、「地域ぐるみで未来を担う子どもを守り育てる」という意識が重要です。

子どもと一緒に歩くと
いろんなことが見えてくる

いつもは10分で歩く通学路を、説明や注意を聞きながら1時間かけて歩きました。
通学路というと交通安全の意識が先立ちますが、普段遊んでいる公園や歩き慣れている道でも、予期せぬ事件や事故に巻き込まれる可能性がいっぱいあることがわかりました。
被害例を聞きながらの話はとってもリアル。子ども目線になることで、いろいろなことが見えてきました。

子どもに伝えたい
地域のつながりと命の大切さ

今回の体験を通して「地域の人の目」と「子ども自身の意識」が大切なことがわかりました。
地域の人たちとの関係を築くには挨拶をするなど日々の習慣が大事だし、子どもには日頃の愛情や声がけはもちろん、命の大切さを伝え続けることも重要ですね。
今回は、神奈川県警察本部の協力を得て、横浜版の春休み特別企画としてレポートしましたが、春休みにはぜひ皆さん、子どもと一緒に街を歩いてみませんか。そして「家族防犯会議」を開き、みんなで話し合ってみてくださいね。

(横浜版2020.3月号)

お母さん業界新聞 横浜版 3月号コンテンツ

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ABOUT US
編集部 青柳 真美お母さん大学本部
お母さん大学事務局兼お母さん業界新聞本部編集部。お母さん業界新聞編集チーフ。みそまるマスター。みそソムリエ。宅地建物取引士。仕事は、お母さんを笑顔にすることと、味噌を伝えること。具体的には、編集・企画・営業・イベント…。家族と仕事以外に、人生に欠かせないもの…車/映画/本/旅/甘いもの。息子(30歳)、孫2人。