お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

日々の暮らしを大切に 居心地の良い場所をつくりたい

会社員の夫と夫の父、社会人の長男、高3の次男と5人暮らし。長女は名古屋で一人暮らしをしています。
個性豊かな子どもたちは好みも性格も三者三様。写真の次男は小学校から野球一筋、最後の夏はエースピッチャーとして活躍。長い間たくさんの感動をもらい、楽しませてもらいました。

家族が健やかで穏やかであることはすべての基本。
家族の存在こそが私自身の元気の源であり、幸せでいられるベースです。
家族が居心地良いと自分も居心地が良い。いつでも気持ちを整えることができる場所でありたいなぁと思います。

私は今、和ハーブインストラクターとして古来から日本にある野草、薬草の活用法などをお伝えする活動をしていますが、若いお母さんたちにも知っていただきたく、消えゆく「おばあちゃんの知恵袋」的な植物文化や民族学などの掘り起こしなどもしていきたいと思っています。

移りゆく季節を感じ、暦や行事を意識する生活。
草花を飾るとか、手仕事や行事食を楽しむとか…幼い頃に母がしてくれていたことです。

美しい棚田が広がるこの場所は大河ドラマにもなった井伊直虎ゆかりの地。
井伊家の隠し田ともいわれるこの棚田は、在来植物も多く残る素晴らしいところです。
幼い頃に山菜やキノコ採り、栗拾い、草遊び…さまざまな体験が祖父母や父との思い出と共に色濃く残り、その原体験こそが今の活動に繋がっています。

父の生家が井伊家の家臣の末裔であり、直虎の祖母である浄心院様の最期を看取り、代々墓守をしてきた家であるという経緯から、「直虎柄」という遠州綿紬の着物で撮影に臨みました。

生活着や野良着として身近に使われてきた綿紬は着心地が良く大好きな生地です。綿から織られた遠州綿紬は、植物を纏っているようで心地良く感じるのかもしれません。

話/横井理恵子さん

(お母さん業界新聞静岡版 2020年11月号 日日是母日)

【撮影ご家族】
横井理恵子さん
大祐さん(18歳)

【撮影場所】
浜松市北区「久留女木の棚田」

【撮影協力】
久留女木 竜宮小僧の会
遠州綿紬 ぬくもり工房

【表紙の撮影を終えて】
「息子と2人で撮るのは小学生以来でしょうか。照れた顔の息子を見るのも楽しく、笑いあふれる時間となり、感謝しています」と語る横井さん。
「小さな子どもではないので自然な動きを引き出すのは難しく、お母さんに帽子を直すよう伝えると、息子さんは照れくさそうに逃げ、お母さんのうれしさが伝わってくる撮影でした」と佐々木運真カメラマン。
広大な久留女木の棚田に、静岡の自然の美しさを感じました。(田村)

1件のコメント

本当に絵になる親子ですね。

いつも、表紙は、小さな子どもを育てている親子に登場していただきますので
この号は、とっても新鮮に感じました。

いくつになっても、子どもは子ども。

お母さんは、お母さん

そんなことを伝えてくれる記事でした。

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