子どもはのびのび育ってほしい。
田畑で作物のお世話をしながら、つくづくそう思う。
5年前、東京勤務から離れ、富士宮市に妻と10か月の息子と3人で移住した。
4反歩(たんぶ)の畑から始めた農業だが、今では9反歩。
稲作をして主食は確保。2人目の息子も、もう2歳。
自前のごはんを「おいしーね!」と言いながら食べている。
種蒔きから成長を待ちわび、収穫していただく(食べる)という当たり前の生き方。
農家野菜のおすそ分けと称して野菜の販売もしている。
大量生産、効率重視ではない家内制農業。
もちろん農薬や化学肥料は使わないし、有機肥料も使わない。
自信をもって「美味しい!」と言える野菜を家族で食べている。
生きることは食べることと遊ぶことだと思っている。
田畑で遊び、そこで育った野菜やお米を食べる。ただそれでいい。
人生なんてほんの一瞬。過去を振り返っている暇はない。
今を生き、未来を生きる。
家族で美味しいものを食べて、楽しく笑っていられたら、幸せ。
写真は新しい家の屋根に上って修理しているところと、
田植え機3人乗りで遊びと栽培同時進行!
移住当初は、賃貸の平屋だったが、縁あって、近くに中古住宅を購入した。
マイホームを「新しいおうち」と呼んで、息子たちも大喜び。
家の前に畑もあって、作物の成長を眺め、四季を感じ、今年は初めてたくあんを仕込んだ。
冬には妻が豆剥きをした大豆で味噌を仕込み、初夏には畑でイチゴをつまみ食い。
楽しみにしていたトウモロコシは、ハクビシンに先を越されたが…。
長男は自前の小麦粉でクッキーを焼いて、友だちにふるまっている。
自然があれば生きていける。わが子にはそんな大人になってほしい。
田村 栄次(富士宮市)
(お母さん業界新聞静岡版 2021年1月号 パパスタイル)
>生きることは食べることと遊ぶことだと思っている。
田畑で遊び、そこで育った野菜やお米を食べる。ただそれでいい。
素晴らしい人生のチョイスをされましたね。
子どもたちがどんな大人になるか、楽しみですね。