お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

友だちに自慢したくなるかっこいいお父さんを目指して/大阪版パパスタイル

友だちに自慢したくなる
かっこいいお父さんを目指して
藤吉信宜( 堺市)

5月、待望の男の子が第一子として生まれてきました。
緊急事態宣言中の出産だったため、立ち会いどころか、
お見舞いにも行けない状況の中。
予定日より2週間早い陣痛がきて慌てて準備をしたものの、
なかなか生まれてこなくて苦しい時間が続きました。
妻に声をかけることもできず、お義母さんと一緒に
病院の門の前で手を合わせ、無事を祈っておりました。
たまたまですが、妻が病室から窓の外をパッと見たときに、
お義母さんとぼくが拝んでいる姿を目の当たりにし、驚きと共に
「この2人はいつからここにいるんだろう…」と、自分のことより
2人のことが気になって仕方なかったと後から聞かされました。
子どもを授かって以来、お父さん・お母さん1年生のぼくらには「はじめて」の連続です。
お互いの不安や不満が衝突することもあります。
南海本線堺駅近くで飲食店(民芸藤よし)を営んでいますが、
コロナ対応に追われ、イレギュラーな業務が続くため
家事時間は限られ、妻には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
家庭も仕事も踏ん張って、なんとか乗り越えていきたいと思います。
子どもが少し大きくなったら、絶対にやると決めているのは「とにかく遊ぶ」こと。
友だちも一緒にみんなで野球やサッカー、追いかけっこなどをして遊びまくる。
幼少期、ぼくの母は寝込みがちで、父は仕事が多忙という環境で育ちました。
日曜日にお父さんお母さんが家にいる友だちが羨ましかったこともあって、
子どもには寂しい思いをさせたくない。ずっとそう思ってきました。
なので一生懸命に働いて、お庭がついている家に住んで、
いつでも息子と遊べるようになりたいと、日々仕事をがんばっています。
子どもが友だちに自慢したくなるようなかっこいいお父さんになれるよう、
何事も精一杯やっていこうと思います。

(お母さん業界新聞大阪版2021年8月号掲載)