お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

何だって一度でインプット!

何だって一度でインプットしてしまうたっくん
会うたび、たっくんの成長ぶりには驚かされる。人間の生きる力を計ることができたら、1歳から3歳頃までの成長率って、とてつもないパワーなんだろう。

どれだけすごいかというと、一度見たこと、したことは絶対に忘れない。しっかりと覚えている。先日もある場所で「にゃんにゃん」と叫ぶたっくん。実は、ちょうど1か月前くらいに、その場所で猫を見つけ、触っていたのだ。猫と出会ったこの場所を覚えているたっくんに、びっくり。

また1週間ほど前、たっくんと散歩したときに、私がおどけてスキップをして見せたことがあった。そのときは何事もなく見過ごしたたっくんだったが、数日後に異変が…。娘から「たっくんが新しい芸を覚えた!」と連絡。早速、呼び出してその芸を披露してもらったら、何ともいえないかわいいスキップをするでないか。あ~、あの日、あのときの、あれだ!

まだある。私の必携品のひとつ、デンタルフロス。歯間のそうじをする糸。小さい頃からそれを使う私を見ていたたっくん、デンタルフロスの糸を欲しがるので、30cmほど切ってあげると、両手で糸の両端を持ち、シーシーとやっている。まだ歯もちゃんと生えていないというのに…。

歯磨きだって、大人を真似てシャカシャカ磨く。格好だけはいいが、細かいところは磨けていないので、娘が仕上げをしようとするが、絶対にさせてくれない。それならと娘はたっくんに仕上げを教えるため、飼っている犬を寝かせて「仕上げはお母さん~♪」と、愛犬の歯を磨いているところをたっくんに見せたが、それはたっくんには通用しなかった。大人の戦略には簡単にハマらない。嘘もちゃんと見抜くのだから、子どもって本当にすごい!

「育て方」より「育ち方」だと、つくづく思う。今起きている子どもたちの問題は、すべて私たち大人の問題だ。大人が子どものモデルになるようなことをしなければならない。

どうですか?皆さん。私たちの行動すべてが未来の子どもたちに伝わると思うと恐ろしくて、もういい加減なことはできません。教えるのではなく、見せていきましょう! 子どもにやらせは通用しませんよ。だからこそ、何事も本気でやらなければなりませんね。

(オババの育児日記/LIVE LIFE 2007年1月号)