お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

「きょうだいの日」映画無料公開のお知らせと「きょうだい児」のわたし

 

【上映情報】4月10日は「きょうだいの日」!きょうだい映画『ふたり〜あなたという光〜』1日限定無料公開!

当日限定のお知らせですが、映画情報をキャッチしたのでシェアさせてください。

今日4月10日は「きょうだいの日」。病気や障がいのある兄弟姉妹がいる子・人のことを年齢に

関係なく「きょうだい児」と呼び、この映画では、主人公が「自分のきょうだいとしての

人生を見つめ直し、そして自分らしい人生の一歩を歩み出す姿を描いて」いるそうです(HPより)

今日に限り、限定無料公開されるそうなので、興味のある方はぜひお申し込みを♪

きょうだいの日があるなんて!ありがとうの気持ちでいっぱいです。

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そう、わたしもきょうだい児です。

わたしには、知的障がいを伴う自閉症がある6歳上の次兄がいます。40年前からのことですが、両親は、「障がいがあってもなくても、地域で共に豊かに」というメッセージとともに障がいのある息子の子育てに大切なものを夢を持って追い続け、「この子にとって必要なものは社会全体にとっても普遍的なものなはず」と、地域の人やボランティアさん、障がいのある子の家族とともに楽しく活動していました。

赤ちゃんの頃からその輪のなかで、色んな人との出会いを通して育ったわたし。とても豊かな経験をたくさんさせてもらい、自分で言うのもなんですが、明るく元気に成長させてもらいました。

でも、その一方で、兄のことは大好きだけど、きょうだい児ならではの葛藤があったんだ、と大人になって気づいたところもあります。

「純平(兄)の安定なしに我が家の平和はなかったのよ」って最近語ってくれた母。

多動だった兄。お母さんの目は、純ちゃんの方を向いている。今日も家でパニックが起きた。今日学校で色々あったんだけど、お母さん大変そうだし、お母さん大好きだから、これ以上、わたしのことでは困らせちゃいけない。

幼心にそう思い、うれしい話、楽しい話はいくらでもするけれど、「お母さん、あのね・・・」って自分の困っていることはあまり出せずにグッと引っ込めるのがいつしか得意な子になりました。

すると、ネガティブな方の本音や弱音の吐き方が大人になってもどうしたらいいか分からなくなり、いまになって練習して、やっと出せるようになったところもあります。

「恵がいつもお友達と仲良くして、学校で楽しくやってくれてることに本当に感謝してる」そう言ってくれてたし、いつも運動会に来られない母が、中3の運動会でリレーの選手になった時、スタートを切った瞬間に「いけーーー!!!めぐーーーー!!!!」って母の声が響き、ゴールした時にはもういなくなっていて、帰宅した時には「やったじゃない♪」って一緒に喜んでくれたのが今でも忘れられない思い出の一つ。時には、さみしさも抱えたけど、わたしの良いところを見つけて褒めてくれて、たくさん話して愛情をかけてくれた母。家での戦いもすごかったけど(笑)、夢を耕して形にする肝っ玉の座った母の姿はいつも自慢でした。

そして高校を卒業したあたりからか、母と二人で一緒にお出かけできることがすごく嬉しく、今でも母と過ごす時間は、幼い頃、母を独り占めしたかった気持ちを満たすかのように大切な時間です。

きっと、わたしだけじゃない。次兄と歳の近い長兄はもっと色んなことを抱えただろう。同じような思いがあるきょうだい児は多くいたはずだし、いまもいるでしょう。

そんなきょうだい児に光をあてた映画があるとさっき知り、ありがとうの気持ちを込めて、バタバタと書いています。

知ったのがさっきのことだったので、当日昼前のお知らせとなってしまいましたが、誰か必要な人に届きますように。

わたしもこれから観ます♪

追記…どこかで我慢を抱えることがあるきょうだい児の想いをまず書いたけど、映画を観終わって、全力でわたし自身の幸せをいつも応援し続けてくれている両親に改めて感謝の気持ちが溢れてきました。

「めぐはめぐで幸せになりなさい」そう言い続けてくれて、ありがとう。

6件のコメント

ありがとうございます!山崎さんのこの記事をきっかけに私も今映画観ました。

「めぐはめぐで幸せになりなさい」これに尽きますね。

突き放しすぎず、抱え込みすぎず、
それぞれの家族の、ちょうどよい集団としての幸せと各自の幸せ。
そのバランスをとっていく感じが大事なのかなぁ。。。

藤尾さん、ありがとうございました(^^)

最後の一文、足せてよかったです!
ついつい、きょうだい児の抱える思い
に走って書いてしまいましたが^^;

振り返ってみても、わたしの場合、
映画とも少し状況が違い、
お付き合い当初から伝え、
どちらの家族も受け入れ、応援して
くれたうえでのスタートでした。
本当にありがたいですね!

自分のこれからの子育てでも応援
できる親であれたらと思います。

家族としてだけでなく、各自として、
両方のバランス。本当にそうですね!
ありがとうございました。

天野さん、いつもありがとうございます✨
本文には一面しか書けなかったけど、
両親の社会への理念やユーモア、明るさ、
熱意、楽しむ気持ち、そういうものに
触れながら育ててもらえて、わたしは
なんだかんだと幸せなきょうだい児
だと思います(^^)
そういうことや活動もまた書けたらな♪

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ABOUT US
山﨑恵
肝っ玉母ちゃんに憧れる繊細母ちゃん。アメリカで子育てをスタートさせるも、第二子出産後に産後うつになる。あの頃の自分にも、いま同じ思いをしている お母さんにも言ってあげたい。「いろいろあるけど、それでも大丈夫だよ」って。数年前、夫の実家の横須賀にあるカフェでお母さん業界新聞を手にとる。 配ってくれた人がいて、ここにたどり着いたご縁に感謝! このままの「お母さんであるわたし」でペンを持ち、人と社会とつながりたい。いまは地元埼玉県川口市で子育て・自分育ての根っこを下ろし中。 最近はまっているお灸でぽかぽかするのが至福の時。子ども/小6男、小3女