気をつけていたのに、
長男の永久歯に虫歯が見つかってしまった。
実は、乳歯は虫歯だらけだった。
長男が1歳の頃、
いわゆる「自然派」的な考えに触れ、
そこで「薬はダメ、フッ素はダメ、西洋医学はダメ」と思い込んでしまったことから、
まったく歯医者に連れていかなかった。
そして虫歯を見落としてしまい、
2歳の歯科検診で虫歯が見つかった。
怖くてギャン泣きする長男を押さえつけての治療。
長男はすっかり歯医者嫌いになった。
その後も、
私の「西洋医学はダメ、医者はダメ」な価値観は継続。
歯医者もたまにしか行かず、
アトピー性皮膚炎も民間治療で対応しようとし、
風邪を引いてもギリギリまで我慢、
その結果、年中さんの時には、
虫歯がかなりひどくなり、
アトピーは悪化の一途をたどり皮膚がボロボロに、
さらにはインフルエンザにもかかってしまった。
(後にも先にもインフルエンザにかかったのはこの時だけ)
変に凝り固まった価値観でいたがゆえに、
長男の免疫機能を壊してしまった。
その後軌道修正して、
アトピーはかなり良くなり、
あれ以来インフルエンザにもかからず、基本的に内科系の病気はほとんどしない子にはなった。
がしかし、虫歯だけは防ぎきれなかった。
やはり一度住みついた虫歯菌は消えることは無いのだ。
小学校に入ってから、
いろんな歯医者を渡り歩き、
歯医者嫌いのトラウマを少しずつ解消して、
今ではなんの抵抗もなく歯医者に行けるようになったのだが、
3ヶ月ごとの定期検診をもってしても、防げなかった永久歯の虫歯・・・
「奥の永久歯に穴があいてたので削って塞ぎました」
と先生から説明を受けた時に、
あの時、凝り固まった価値観で彼の免疫機能を壊してしまったことを、責められているような感覚に陥った。
良かれと思っていたけど、真逆なことをしていたあの頃。
彼の身体を傷つけ、自己肯定感までも下げてしまっていたあの頃。
あの頃の写真を見ると、どれも自信なさげな顔。
笑顔も少なく、目の輝きもない。
ごめんね、ごめんね、という気持ちでいっぱいになる。
4歳次男は今のところ虫歯ゼロ。
「なんでゆうくんは虫歯ないのに僕はいつも虫歯になるんだー!」
と嘆く長男に対して、いたたまれない気持ちになる。
次男に対しては、普通の医療を受けさせている。
歯科検診も定期的に行くし、湿疹が出れば薬も塗る。
風邪を引けば早いうちに病院に行く。
長男の時の経験があるから、次男にはそうしているわけだけど、
それじゃあまるで長男が実験台みたいな感じじゃないか。
そういうつもりはこれっぽっちもないけれど、
結果的にそうなってしまっている側面があることに、
自分自身が親として本当に情けないし、長男に対して申し訳ない気持ちが湧いてくる。
ああすればよかったのか、
こうすればよかったのか、
でもあの時はあれが精一杯だったんだ、
・・・そんなことを言っても、結局言い訳にしかならなくて、
今は今で、慢性鼻炎になっている長男に対して、
「どうすればよいのか」
をひたすら考える日々。
虫歯もこれ以上増やさないようにせねば。
まっさらで無垢な状態で産んだはずなのに、
私が彼の身体を壊してしまった。
たぶんこの気持ちはこれからも事ある事に頭をもたげるんだと思う。
うちも、まだ息子は小さいからどうなるかわからない部分も多いけれど、娘はほぼ年中花粉とハウスダストのアレルギーと肌荒れです。
息子のほうは今のところ出てない。
私は逆に娘が2才くらいまで、あまり気をつけなかったことを後悔することがあります。
それと、こんな考え方もあるのを聞いたよ。
子どもは生まれてくる時に、母の体にある悪いところを全部持って出てくるって(それはそれで自分のせいか…と思うかもしれないけど…)。
一方で、1番目のほうが栄養たくさん持ってるというのも聞いたことあるから、信憑性はどれもイマイチです(^^;
虫歯も、環境もあるけれどなりやすい人なりにくい人いそう。でも責めるのもすごくわかります。
どれがどう効いてるか、効いてないか、よくわからないけど、その時の精一杯だったんだと思うようにしてます。
その時の精一杯だったんだ・・・ほんとそう。
精一杯すぎて、余計にわけわからなくなって、完全にノイローゼだった。
なんでこの子ばっかり、なんで私ばっかり。
ずっとそんなことを思ってたなあ。
ガチガチになればなるほど、よくない方向に行く、
ということを、長男への対応で学んだけど、
まだまだガチっとなっちゃう時あるな・・・
けど、ガチガチしてたおかげ?で、
長男は自分の身を守るすべを学んでる気はする。
添加物とか、外食とか。
湿疹が悪化すると「添加物取りすぎたかな」とか言ってる。
災い転じて・・・じゃないけど、悪いことばかりじゃないってことかな。
うまく言葉に出来ないですが、天野さんのお気持ちがすごく伝わってきます!
私も今、色々と悩んでいるのですが、「正しい」ことってめちゃくちゃ難しいなと思っています。
科学に基づいた正しささえも、どんどん変わっていくし、正しすぎることは続かなかったり、誰からその情報を得たかも大切ですよね。
やっぱり「正しさ」より「心地よさ」かと思いつつ、それで子どもに何かあったら…と思うとまた迷ってしまうのが母心(というか私の心)。
ただただ子どもの笑顔を願ってる…それだけなんですけどね。
私も偏りがちな所があるので、天野さんがどんな風に軌道修正されたか興味あります。
「正しい」って、確かに難しいですね!
何をもって「正しい」とするのか・・・ほんと難しい。
私は、自然派に傾倒している時、信頼している人がいたのですが、
私が舵を切り直してしばらく経った時、
その方も思いっきり意見を変えちゃって、
私が信じてた説を根本からひっくり返したんですよね。
その時に、目が覚めたというか、
本当に大切なものはなんなのか、ということに気付かされました。
「正しさ」より「心地良さ」・・・私もどちらかといえばその方が幸せだよな、と思ってますが、
心地良さを選んだばかりに何かあったら・・・と心配になる気持ち、めっちゃわかります。
私が軌道修正したきっかけは、
長男が年長の時、顔も身体も肌ボロボロで、
笑顔もまったく無くなって、
園でも痒すぎてまともに活動できなくて、
親子そろってノイローゼになってて、
そんな時、就学前相談に行った療育の先生から、
「なんか息子くんすっかり自信のない顔になってるね。自己肯定感が下がりまくってるよ」と言われ、
・・・これじゃあダメだ!と思ったことでした。
彼のためにやってることなのに、
彼の心を壊してしまっている。
親子関係もズタズタ。
(掻くなー!と怒ってばかりだったので・・・)
だれのため?なんのためなの?
とはっと気付かされ、
そこで標準治療に舵を切りました。
それからかな、
バランスを気にするようになったのは。
傾倒するのはよくないな、と。
天野さん、自分を責めないで〜って思うけど、心のつっかえ棒になっているものは自分にしかその温度はわからない時ありますよね…。
行き過ぎたなって思うことも、その時の自分の精一杯で。全ては子どもの健やかな成長を願ってのことなんですけどね(^^)
1人目で自然派?自然育児に出会うこともすごくわかります。アメリカで出会った先輩ママさんが自然派で、健やかで輝いてみえたなー。それが正解に見えた!
だけど、自分が倒れて服薬しないといけなくなった時、わたしも自然なままでいたい気持ち、お薬を拒みたい気持ちのなかでの葛藤結構あったな。結局受け入れて、お薬服薬したからいまの自分がいるってはっきり言えるけど。
なんでもバランスだなって思えるようになったのなんて、ここ数年な気がします。
母と子で道を切り拓いてきた分、これから長男くんは自分の意思でベストな選択を選べるような気がします♪うちもそうでありたいなー。
わぁーやっぱり天野さんと色々語りたい!
まとまりなくすみません(^^;
うわーん、ありがとう(泣)
そう、自然派の人達がとても健やかに見えたの!
やっぱ症状は抑えちゃだめよね、
薬なんて不自然よね、
って・・・
けど、すべてはバランスだった。
私も今は、そう思います。
そして、素人の自分が、素人の人たちの意見に傾倒することほど怖いものは無い、ということにも気づきました。
いいとこ取りすればよかった。
子どもの身体のことに限らずですが、
いろいろ経験してきて気づいたのは、
「私が信じているその人は、私(や子ども)の人生に責任を持ってくれるのか?」ということ。
大概の人は、持ってくれない。
そりゃ当たり前。
だからこそ、傾倒しすぎない、
無理をしすぎない、
頼るなら専門家(医者とか)に頼る、
そんなことを、一連の中で学びました。
長男の身体は一度壊れてしまったけれど、
心はかなり強くなってるかもしれない。
いろんなことに立候補したり、好奇心旺盛だったりする姿を見てると、
舵を切り直してよかったなあって心から思います。
いやほんと、山崎さんと語りたい!
今度夜な夜なzoomで語りますか?(笑)
私もうまく言葉にできないのですが、第一子の子育てでうまくいかなかったな…と思っているところを指摘されると、「あなたの育て方が悪かったのよ」と言われている気がしてしまいます。まさに責められている気分です。
第二子は、上の子の反省を生かしてうまくいくのもまさに我が家もそう。
私自身が第二子のため、親が姉の習い事やらで失敗しているのを見て、私は常に姉とは別の道を選んできました。第一子は基準がないから大変…でもその分自分で道の開き方が分かる人になるのだろうなと思います。
ほんとそれです。
第一子は、何もかもが初めてだから、常に手探りで、
けど、第一子を上手に育てているお母さんもいるわけで、
なので、素敵な育児をしているお母さんを見ると、責められてる気になるというか、劣等感に苛まれるというか、なんともモヤモヤした気持ちになります・・・
私自身第一子で、親とはよく衝突しました。
それを見ていた妹は、やはりうまいことやってたように思います。
いざ自分が二人の子の親になってみると、
両親の大変さが少しわかったというか、
第一子というのはこういう宿命なのかもしれないな、とも思ったりします。
育児ってほんと難しい。
そりゃ、子だくさんのお母さんがどんどんいい感じに肩の力抜いて子育てできるようになるのも、納得です。