お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

母ゴコロ横丁/イライラするのは人間だから

最近の長女(3歳)と長男(2歳)の口癖は「ママ、大好きよ」。言い出した頃は毎回きゅんっとなって「ママも大好きよ〜♡」と言っていた。

けれど最近、娘と息子が「ママ、大好きよ」と言うのは、私がイライラしたり怒ったりしたとき。悲しくも彼らなりに親の顔色を伺い機嫌をとる術を身につけたのか。

そのため「ママ、大好きよ」と言われると「あ、私また怒ってる…」「またイライラが顔に出てる…」と自己嫌悪。

もちろん、寝る前やうれしいことがあったときに「ママ、大好きよ」と言ってくれるが、その言葉は私の機嫌をとるための決まり文句になってしまっている。

イライラしているときに「ママ、大好きよ」と言われても、「ママも大好きだけど、怒るときもあるの!」と強い口調で言ってしまい、そのたび「怒ってごめんね」と謝ることばかり。

でもあるとき、謝りながら「ママもイライラして怒っちゃうときもあるの、人間だから」と付け加えた。「人間だから泣くときも怒るときもある」と言うと、子どもたちはきょとんとしていた。

別の日。長女が機嫌が悪く大泣きして大暴れ。落ち着いてから出てきた言葉が「愛ちゃん(娘の名前)泣いちゃうときもあるんだよね、人間だから」。 娘が真顔で言うので、心の中で大笑い。私は

「そうだよ、そうだよ、人間だから!泣いちゃうときもあるし暴れるときもある。ママは愛ちゃんが泣いても暴れても大好きよ」と言った。

母は毎日笑顔でいたいけど、怒ることも泣くこともある。人間だから!
(八神舞/名古屋市)