人を助ける仕事がしたい
小さい頃から常に「誰かのために何かをしたい」という気持ちがありました。23歳のときに地元福岡で障害児童ケアの仕事に就き、20年間この世界に身を置いています。
障害児童の子育ては苦労もある分、親の愛情も強く感じられます。仕事でさまざまな親子にふれあううち、自分もパパになってあたたかい家庭を築きたいと、強く思うようになりました。
感謝の気持ちを忘れずに
30歳で結婚、長女、長男、次男の5人家族です。子どもたちには、何事も感謝の気持ちを忘れずに、と伝えています。
疲れて家に帰るなり、洗い物の山を見てムッとするなど、結婚当初は揉め事もありました。でもそれは、普段当たり前にやってくれているからこそ抱く感情であり、妻だって日中子どもと過ごしていて大変なこともあったはず。
そういう見えない部分に意識を向けることの大切さを、いつも家族を最優先してくれる妻のおかげで気づくことができました。
そしてもう一つ大事なのが、気持ちを言葉にすることです。感謝はもちろんのこと、納得がいかないときもできるだけきちんと自分の思いを伝えること。そうしてお互いを理解しようとし合える関係が、幸せな家族だと考えています。
子どもたちに夢と希望が持てる未来を
仕事は未就学の障害児童支援ですが、子どもの可能性を解放していくことを目的としています。指導や訓練ではなく、それぞれの制限を取り除き、自分らしい力を発揮できるようにすることです。
コロナで「当たり前」の価値観が変わり、子どもの学びの意欲にも制限がかかっています。今こそ子どもたちが未来に希望を持てるように、人生を楽しむ大人の背中を見せないといけません。
ぼくは「愛」を大切にしたい。けれども20代までは、そう表現するのも恥ずかしかったのです。でも今、確固たる信念を持って仕事や人生に取り組み、世のお父さんたちがぼくを見て「俺もやるぞ!」となってくれたらもっといい。
いきいきと働く大人を手本に子どもたちが、夢や希望を抱いてくれたらうれしいですね。
*取材後記*
家族を笑顔にするにはお母さんが笑顔じゃないといけない。育児を通してそれを強く感じているよと吉田さん。私も娘の父である前に、妻の夫として自分にできることを精一杯考え、実行していきたい。(青柳伶旺)
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