戦後75年、終戦記念日の今日は、平和を思う日。
この季節になると、新聞やメディアでは、戦争の話題で盛り上がる。
が、この日が終わると、さぁーと消えてしまう。
終戦記念日はイベントなのだろうか。
確かに戦争経験のない私には、戦争という言葉は遠い。
それでいいのかと母なる私の心が騒ぐ。
コロナ禍の今は、戦争ではないはずなのに
何気ない日常が大切だということを、私たちにこれでもかと教えようとしている。
終息しないのは、まだ、気づいていない人がいるからなのか。
人間は、未熟だ。
間違いだとわかっていても、何度も同じ過ちを犯す。
が、戦争だけは、ぜったいに繰り返してはいけない。
母の痛みを感じた記事を東京新聞で見つけた。
原爆や空襲の被害者の声を語り継ぐ朗読劇を34年間続けている
女優の渡辺美佐子さん(87歳)の話。
朗読劇の台本のために資料を探していたとき、ある記録から。
「原爆で犠牲になった息子の遺体を体育館で見つけた母親が、
もんぺ姿の胸元を開けて、死んだ子におっぱいを含ませていた」
という記述を見つけ、お母さんの気持ちが伝わったと。
この言葉は、戦争を想像できない私にも伝わった。
私が、もしこのお母さんだったら、きっと同じことをするだろう。
そして、子どもが、
乳を吸いつく力がないことに、わが子の死を自覚するのかもと。
戦争を経験した母たちの言葉が大事だと思った。
わが子を、戦地に送り出さなければならなかった
母たちの思いは、計り知れない。
皆さんの周りに、もし戦争を経験したお母さんがいて、
お話を聞かせていただくことができるなら、
ぜひそれを聞き、その言葉をペンにしてください。
私も、少しずつ始めてみようと思います。
間に合うかな? 急がなければ…。
新たな、マザーレポートのはじまり。
2020年8月15日の誓い 藤本裕子
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これは、3歳の女の子からもらった絵。
この子は、何を描いたのかな?
絵のそばに「”いいよ”の丸」と書いてあった
(お母さんがつけたタイトルらしい)。
今日という日に、この絵を見ると、
なんか、日の丸にも見えるし、お母さんのまあるい心にも見える。
この小さな女の子が、ずっと永遠に幸せでありますようにと願う。
#815いまわたしが思うこと
渡辺さんたち女優さんのドキュメンタリーを昨年みました。
確か昨年(?か数年前)、高年齢になり終わりになったと思います。
もうすでに曾祖母や祖父母は他界してしまい、今身近に聴ける人がいないな…となんとも言えない気持ちです。
→なんとなくnoteで更新したのですが、おすすめのインタビューから構成された本です。
アメリカ出身の詩人・翻訳家のアーサー・ビナードさん編著です。
https://note.com/sogasachii/n/n3a183afda2a6
私もその記事、今朝の朝刊で読みました。
(こちらは中日新聞ですが、東京新聞と同じですもんね)
おっはいのくだり、私も一番心に残りました。
私は子どもが2人とも男の子だから、
わが子を戦地に送るなんて、考えただけで・・・いや、考えられません。
だから、歴史を繰り返してはいけない。
けど、一部の人たちは繰り返すことを容認している。
ありえないです。
このコロナ禍でも、みんな気づいたはず。
政治を作るのは国民だってこと。
国の行方を決めるのも国民だってこと。
我が子達が安心して眠り、朝を迎えられる今の日々を、守っていかなければ。