お母さん大学生だから動じなかったこと。そして母親というものは…

今日４月１日。次女からの突然の告白。

朝のやりとりの中

「台所があっという間に片付けられてる、パパすごいねー」

と次女が言った。

「洗濯物干すのも早いよ〜。パパは早いだけじゃなくて、丁寧だよ。すごいよね、尊敬に値する」。

っと私が返した。するとにやにや顔が私の視界に入ってきた。

珍しくパパを褒める私をみて、嬉しくなったのかなぁ？なんて思っていた。

するとなんの前触れもなく

「付き合う人ができた」。

と言った。

「へぇーだれ？」と無反応を決め込んだ私。

「こないだ遊びに行った子。高校の時の子」。

(それは、女の子じゃん！と思ったのでわざと)

「彼女が出来たの？」

と言ってみた。

すると

「うん」。

(聞き間違えたか？と思ったがこう続けた)

「そお、ちゃんとお互い好きって事で付き合うって話になったの?」

と聞くと

「うん、いまどきのLINEでだけど」。

と言った。

「どんな子？写真見せてー」。

「みんなで写ったやつしかないけどいい？あとで送るねー」。

とバイトに出掛けてしまった。

意外と冷静な私に自分自身が驚いた。

お母さん大学生になって3度目の春。

そしたら、休憩時間のようだ、写真が送られてきた。

女の子とツーショットの写真だった。

聞いた時は半信半疑、でも驚かなかったし、おかしなことではないと思った。

でも、お母さん大学生じゃなかったら、多分こんなに平然としていられなかったはずだ。

そして、写真が送られて来る前までは…こんな風に思っていた。

女の子を好きになったとしても、この子はこの子。好きになった相手がたまたま女の子だっただけ、全面的に応援したい。ただ、本当にそれはラブなの？両方の気持ちを再確認しなきゃと思った。

バイト先から帰宅した娘。

開口一番「あーお腹すいたぁ〜」。

そしていたずら顔になった娘は、次にこう言った。

「今日何日だっけ？」

「4／1だけど」。

「そう、なんの日？」

「…エイプリルフール！」

「だまされた？？？」

いーえ、母は、ツーショットの写真が送られてきたとき気付いたのだ。

写真を送ってねと言った時

「みんなで写ったやつしかないけどいい？」

と言ったのに、届いたのはツーショット写真。しかもこの写真、卒業式のやつ。一度送ってもらってたやつ。

でも、娘から、「うそだよーっ」。との言葉に内心ホッとしたのも事実。

エイプリールフールのネタバレの後だったけど、娘にはこう伝えた。

この先どんなことがあっても応援するよ。

そしたら

「ママがママでよかった」。

と言った。

でも本当にもし同性愛だったら、自分と愛する人の子どもは産むことができない。それは辛いことかもしれないね。

でも、お母さんになることはできるよ、養子をもらうとかね。

と付け加えたが、簡単に言ってはいけなかったことだと、今は反省している。

母親というものは…お母さん業界新聞の４月号の特集。

正解なんてない、それぞれの思いが詰まっていて、何度も何度も読み直しては、ぎゅうと胸が切なくなる。その後に、お母さんにしてもらえてありがとうという思いが押し寄せ、心から安堵する。