乗り越えた先に見えたものは

今年は、次男を連れて横浜みなとみらいに行く。
そう決めていた。

しかし、７月に入り体調を崩した私。
その不安から、新幹線に乗れなくなってしまった。

行くのを諦めて、本部のみなさんにも、全国の仲間達にもそう伝えた。

みんなから、
「えーーーー！でも無理しちゃいけないもんね、残念だけど仕方ない」
と返事が来る中、
学長の藤本さんだけは違った。

「それでも天野さんには来てほしい。普通は言っちゃいけないんだろうけど、あえて『頑張れ』って言うよ」

まじかよ、頑張って行けるなら私だって行きたいよ。
ため息をつき、行きたい気持ちを抑え込んだ。

・・・けど、やっぱり行きたい。
みんなに会いたい。

４年前の乾杯イベントは、岡崎での活動を始めたばかりの頃で、
知ってる人もほとんどいなくて、お客さん感覚での参加だった。
けど今は、オンラインでのつながりを経て、みんなと仲良くなれて、
とにかく会いたい人がたくさん。
zoomでは数え切れないほど会っているけど、リアルでは会ったことがない。

会いたい、会いたい、会いたい。

その気持ちが募ったとき、藤本さんの「頑張れ」の声が響いてきた。

新幹線、乗れるかな、
怖いけど、練習してみよう。

子どもたちを連れて、こだまで豊橋から名古屋まで、２駅だけ乗ってみた。
ちょっと怖かったけど、乗れた。
夫に伝えると、
「でも子連れで横浜まで行くのは精神的に負担かかるだろうから、日帰りでいいなら行っておいでよ」
と言ってくれた。

いろいろ対策して、頑張ることにした。
行くと決めてから１週間くらい、
気持ちを高めて楽しいイメージを持って、怖さを打ち消すようにメンタルを整えた。

そして当日、７月３０日。
新幹線に乗ると、やはり怖くなってきた。
対策を講じてしばらくすると落ち着いてきた。
よかった、なんとか大丈夫そう。
その後は、車窓から景色を眺めたり、動画撮ったり、１時間の新幹線移動を楽しんだ。

新横浜に着いたときの開放感、高揚感。
着いた。会えるまであと少し。

そこから桜木町へ。
駅前で見事に迷う。
元神奈川県民なのに、１０年も離れるとこの体たらく。
仲間たちの助けでなんとか会場にたどりつく。

受付にいた、池田さんの顔を見て、ホッとする。

そこから続々とみんながやってくる。

「会えた！会えた！」「キャー！」「ハグハグ！」

・・・あれ？リアルでは一度も会ったことないのに、
なんだろ、この安心感は。
「はじめまして」なんて言葉がまったく似合わない。

なんて落ち着く、あったかな空間。

来てよかった。
心からそう思った。

藤本さんからの「頑張れ」の言葉がなかったら、諦めていた。
やっぱりすごいな、藤本さんは。
すべてを見抜いて、言葉を選んでいる。

みんなとたくさん話して、笑って、ハグして、写真撮って、

早めに帰る私に「夢宣言していってよ！」と声をかけてくれた青柳さん、
宣言できる場所を作ってくださってありがとうございました。

４年前から、いつもいつも、私はお母さん大学に助けられて、支えられて、引っ張り上げてもらっている。
まったくもって、敵わない。

みなとみらいの景色を見ながら食べるシウマイ弁当は、格別だった。

◉7月30日は「お母さんが夢に乾杯する日」2023報告記事はコチラ