今日は実家に帰ってきた。
87歳になる母はひとりで暮らしている。
父は私が19歳の時に47歳で急逝した。
あれからずっとひとりで家を守っている。
とてもしっかり者の母は
絵や書道も上手で何度も表彰されている。
草花の名前は辞典並みに知っていて
料理もとても上手だ。
美人で結婚した当初は「美智子さまに似てる」
と言われていた。
わたしにとっては偉大な母。
尊敬の念が絶えない。
そんな母がこの夏急に身体が動かなくなった。
調子が悪い時はつかまり立ちも出来ず
ハイハイをして
家の中を移動していた。
今までは2、3か月に一度顔を見に行ってたが
週に一度は様子を見に行くようにしている。
「おばすて山に連れて行って」
母の口から出た言葉。
「何言うてんのん、居てもらわんと困る」
と返すと何も言わなかった。
母が衰えていくのを見るのは心底辛いが
行きたい時に行けて
顔を見たう時に見れて
好きなだけ話すことができる。
それが出来ているのは
とても幸せなことだと感じている。
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