お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

町学II 大工さんってすごい

「大工さんってすごいね」息子の第一声。

第3回目は実際にお家を建てている現場へ。

現場に到着すると子ども達のワクワクは止まらない。

普段暮らしている家の隠れているところがあちこちに見えている。

思わず息子は準備していた双眼鏡を取り出して観察をはじめた。

「これはなんですか?」

水道や電気の配管が家の外壁から出ているのを発見!

こうやって水や電気が家に送られているんだね。

外壁は漆喰で呼吸している。

断熱材には羊毛が使われている。

屋根瓦は焼き瓦。一枚一枚が固定されていて台風がきても飛ばない。その屋根の重さを柱と梁がしっかり支えている。

未来工房のお家は本物志向。そして自然にも人にも優しい。

「羊さんに守られているね。」と息子がつぶやいてた。

一棟の家を建てるのになんと30人もの職人さんが携わるそうで、その職人さん達を束ねる現場監督さんはスケジュールを管理したり、指示をしたり、現場の指揮をとっているそうだ。家族のスケジュールですらアップアップな私には到底できない仕事だと頭が下がる思いである。

それだけではない!大工さんは設計図をみて加工済みの1本1本の木材をどの順番でどう組み合わせるのかイメージしながら作り上げるというのだから、あっぱれ!拍手!!

現場を後にした子ども達。未来工房の倉庫に移動して、大工さんの道具を教えてもらう。

差し金を使って線を引いてみたり

かなづちで釘を打ってみたり

丸太をのこぎりで切ってみたり

どの場面も真剣な表情で夢中になってた息子。

「木ってこんなにもかたいんだね。」

経験して気づくって、こういうことなんだねと母が気づく。

大工さんの必需品は鉛筆!

「えんぴつ大事にするんだよー!」と言われて、ハッとした表情をした息子。

「オレえんぴつ大事にしていなかったよ。」と素直に言う姿に、大工さんの一言がすっと胸の中に入った様子だった。

1年生の時から書くことが苦手でついつい鉛筆を噛んでいた。ダメだと分かっていても噛んでしまっていた。鉛筆を噛まずにはいられない息子の歯がゆい思いも鉛筆から伝わっていた。

しかし、大工さんの一言で気づいた自分の気づき。

自分で感じとった気づきは本物なんだぁ。いま筆箱の中に入っている鉛筆に噛んだ跡が見あたらない。

自分で感じとって気づく、この気づきが大切なんだね。

 

息子が切った丸太の木。今も大事なティラノサウルスのぬいぐるみと一緒に大切に飾っています。