先日、古本屋さんの児童書のコーナーで、たまたま見つけた『こども論語塾』という本。論語の読み下し文と、こども向けの解説が見開きで載っている。
ほぉ…論語かぁ…
そういえば大谷翔平の愛読書は『論語と算段』だったっけ…と、何気なく手に取りページを捲り読んでいくうちにとまらなくなった。そんじょそこらの自己啓発書とは格が違う。短く洗練された文章の中に生きる上で大切な真理が詰まっているのだ。これは…もしも幼い頃にしっかり体に染み込ませることができたら、きっといつかとても役に立つ、人生の羅針盤になるなぁ。と、確信。
早速購入して、就寝前の読み聞かせの時間に長男に読んでみることに。
開いた瞬間『なにこれ?いみわからない!つまらない!』と言われたらショックなので
『お母さんはね、この本に出会えてとても嬉しいんだよ。これは特別な本だよ。2500年前に、どうやって生きるのが良いんだろうってすごく勉強して考えた先生の言葉がたくさんつまってるの。2500年てどれくらい長いかわかる?おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんがいた時代が、やっと、200年くらい前かな。
普通、新しいものがいいもので、古いものはそうじゃないように思うでしょう?でもね、昔からずっと続いてきたものには特別な良さがあるんだよ。だいたいの新しいものは、時間が経って新しくなくなったら忘れられちゃうの。でも本当に良いものだけは皆忘れないよね。だから2500年ずっと途切れずに残ってるっていうのはすごいんだよ!さぁ、このすごーい本を今からよむからね!!少し難しいかもしれないけど良く聞いてね。まずは、三つだけね!』
と、散々もったいぶってから…、
「子、曰く、ふるきをたずねて…」
原文を唱えたあとに、著者安岡先生の解説を読む。
「この意味はね…」
「はい、つぎはね…」
と、この繰り返しを3セット。難しい顔をして静かに聞いている長男。いつ、「もういい」と言われるかビクビクしながらなんとか読み終えると…
「おもしろい!もっともっとー!」
とせがむではないか。
えぇ~?!やった~!これはもしかして私の作戦のたまものか?☆ミ
…いや、、さすがにそれだけでこんなに食いつくはずはない。
普段聞かない話だから、新鮮なのか?それとも、論語の響きって、意味がわからなくても惹き付けるものがあるの…?
長男が興味を持った理由はわからないけれど、こういう教訓めいた話は子供には退屈に違いないと頭から決めてかかっていた自分に気づき、反省。
その日以来、週に何度か夜少しずつ読んでいる。私にとっても自分を省みたり、明日はこうしようと考えるのに良い時間となっているし、不思議と心が落ち着く。
ただ長男と家で読んでいるだけでは満足せず、鎌倉のお寺で『おやこ論語塾』を受講した話は、また次回!
三谷さん
三谷さん
興味深いです。論語の書はまったく手にとったことはありませんでした。
孔子の有名な言葉もあるけれど深掘りしたことはなかったです。早速読み始めました!
そして、さすが社長!
次回の投稿も楽しみにしています。