お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

わが家のさんちゃん

5年前、息子たちがお年玉で「ハムスターを飼いたい!」と言い出しました。

わが家の三男坊「三太」通称「さんちゃん」と名付け、その時に約束した大事なこと。

①お世話(トイレ掃除、餌と水の準備)は、お母さんじゃなくすべて自分たちでやる。

②どんなにしんどくても必ず毎日やる。

当時6年生と2年生だった息子たちは、めんどくさくなる日もあったけど、本当にきちんと毎日お世話をしていました。

私も小学生の頃、ゴールデンハムスターを飼っていましたが、まさか息子たちも欲しい!と言い出すとは思いませんでした。

気性が激しいさんちゃん。逃げ出したり、噛まれたりといろいろありましたが、みんなで可愛がっていました。

ただ、ハムスターは寿命が短い。

1年半くらいたった頃、ある日突然動かなくなりました。

朝、長男がお世話をしていた時、いつもは激しく動きまくるさんちゃんがじーっとしたまま動きません。

手袋をはめてそーっと触るけど、微動だにしませんでした。

ショックを受ける息子たち。

どうしたものかと考えましたが、命を重く感じて欲しいのでネットで探してペット専用の葬儀場へ。

コロナ禍という事もあり、ガランとしていてより一層寂しい雰囲気でした。

受付の書類を書き、箱に詰め、火葬してもらいました。

最後は骨を拾い、かわいい骨壷を選んで、あんなに激しく元気だったさんちゃんは、小さな小さな骨となり、家に連れて帰りました。

「生まれ変わりが来てくれたらいいなぁ」と長男。

「さんちゃんの話をするのは悲しいから嫌だ」と次男。

そして、その後の2人は「もう飼わない」選択をしました。

お世話が思っていた以上に大変だったこと、やっぱり亡くなると悲しいこと、色々考えたようでした。

最後のお別れを言う時は

「『さんちゃん、ありがとう』って言った」と息子たち。

それぞれ、いろいろなことを感じながら見送りました。

5年ぶりにこの時のことを息子たちに聞いてみました。

「正直あんまり覚えてないんだけど、やっぱり亡くなったのは悲しかったな」と長男。

「(当時は)実感が湧かんかった」と次男。

あれから二人とも「動物を飼いたい」とは言いません。

さんちゃん、私たちに色々と教えてくれて、ありがとう。