お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

こうして夢はあっけなく破れた

わが家には独自の決まり事がある。
炭酸飲料は12歳から、
カップラーメンとコーヒーは13歳から。
小さいうちからそういうものに慣れてしまうと成長に良くない、という夫の考えにより、そう決まっている。

なので、私の楽しみのひとつとして、
「息子が13歳になったら一緒にコーヒーを飲みに行く」
というものがある。

名古屋にある私のお気に入りの喫茶店に行き、
息子のコーヒーデビューを見届ける、
その日をずっと楽しみにしていた。

⋯がしかし!
その楽しみはあっけなく破れ去った!

なんだこれはーーーー!!!

「え、これはなに?まさかコーヒーデビューしたの?」
と恐る恐る聞くと、
「うん。友達がくれた」

がーーーーーーん

「一口飲んですんごい苦かったから、ほとんど友達が飲んだけど」

あああ、なんてことだ⋯
コーヒーを生まれて初めて口にした時の感想、最初に聞くのは私でありたかった⋯

「お母さんははるくんと一緒にコーヒー飲みに行くの楽しみにしてたのにいいいいいい」
と悔しがってる私を見て、
「まあまあごめんごめん」と笑いあしらう長男。

デビューを見届ける夢は破れてしまったけど、
13歳になった時においしいコーヒーを飲みに行くのは予定通り実行するぞ。

こうして、はじめての日を見届けられなくなるのも、わが子の成長ってことなのかな。