食べられない君へ。
沢山食べれば大きくなれると頭では分かっていても、
お腹やお口がついていかないんだよね。
味が好きじゃないもの、噛むのが大変なもの、
そのどちらでもないはずなのに
お弁当になると飲み込めなくなるもの。
全部食べなきゃ、早く食べなきゃと焦れば焦るほど、
もう少し頑張れるはずの自分の体が言う事を聞かなくなる。
食べる時間がどんどん苦痛になる。
沢山食べられる自分になりたいのに。
「大きくなったら沢山食べられるのかな、でも沢山食べないと大きくなれないのかな」
どうしたら良いか、分からなくなるよね。
食べさせたいあなたへ。
頑張っているのは嫌と言うほど分かっている。
嘘や反抗心で食べていない訳ではないということも。
だけど「この体を守るのは自分」という焦りもあって
つい「もう少し頑張ろうよ」「お口止まってるよ」と声が出てしまう。
食べ物への感謝も教えなきゃという義務感で
「一生懸命作ったのに悲しい顔で食べてほしくないなぁ」なんて
余計としか言えない一言も。
「子供が美味しいと思う料理を作れない自分がダメなのかもしれない」
と思う日もあれば
「食べる食べないなんて個人差だから、どんなに料理上手な親でも同じことよ」
と開き直る日もある。
人より小さいから、食べさせられる量も少なくて当たり前?
いや、食べさせる量が少ないから、人より小さいんじゃないの?
5年10年経てば、困るほど食べるようになるかもしれないんだから
今はそんなに気にすることない?
でも、その「今」どんどんごはんが苦手になっていく子供の気持ちとはどう向き合えば良いの?
一朝一夕にどうにかなる問題ではないから、毎食ため息のひとつもつきたくなる。
食べられない君の気持ちも、食べさせたいあなたの気持ちもとってもよく分かる。
食べられない君は、今の息子、そして30年前の自分だから。
食べさせたいあなたは、今の私、そしてきっと30年前の私の母。
20年30年経った時、将来の私から今の私にかけてほしい
「大丈夫、無事に大きくなってるよ、山ほど食べて体重が心配なほどよ」
という言葉を、タイムマシンに乗ったつもりで先取りして自分にかけてみる。
ここ最近、お弁当タイムに苦しんでいる息子。
「ママもすっごく食べられない子だったから、その気持ちはよく分かるよ」
と、なんの解決にもならない言葉をかけつつ
出口の見えないトンネルを一緒に歩く日々である。
蘭ちゃん、ここにも仲間いるよ(*^^*)
親子ともに、子ども時代を食べないで過ごす私たち。
余計な一言、思いとは裏腹に、簡単に口から出てきちゃう。自分も辛かったのに、本当に浅はかだなって自分をうらむよねー。
小2になったら、すごく量が増えたの。
でも何でなのかは全然わかんない(笑)
そして食べられるものが、もずくとか高野豆腐とかピーマンとか、普通食べないから子どもメニューにないものばかり(笑)
謎だよね、ホント。
マイノリティーかこれも、とも思うし、
正直者を育てているとも思う。
でも先日、腸内細菌がすべてを語るって小児科医の方に聞いたの。
人間はちゃんと自分に必要な栄養が分かってるって。
腸内細菌が整うと、あれこれ食べられるようになるように、体が必要と思うものをとってるんだって。
というわけで「じゃあ私のお腹で人間に必要な栄養はあげ尽くしたってことか!」と、
カオスな前向き思考をめぐらせてみました。(笑)