お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

母だから、声を押し殺して泣いた夜がある

今日、大雪の予報が外れてよかった。
これから、長男は怒涛の試験の山を超えていく(はず)。
がんばれ。

「もし、雪が降ったら、明日ママは送らないからね」。

うちは、坂の上なので、スタッドレスタイヤを履いていても、運転が怖い。
だから、今朝、安堵しました。
駅までたった10分だけど、送ってあげられるから。

思春期?で数年前からほとんど会話をしてくれない長男だけど、
別にいい。
私のことは気持ち悪いらしいけど、正当な成長でしょう。
友だちや、姉とは笑って話している風だし、いい。

やっとここまで来たなと思う。
うちは、パパが本当に若くして死んじゃった。

お姉ちゃんと末の子が、学校に行くのが苦手な子だった。
真ん中長男はサッカー少年で、本当に活発で、社交的。
そして、意思が強い。
絶対に受からない、と言われた高校入試も自分の意思を貫いた。
(試験当日コロナになって、追試験というさらなる試練にも耐えた)
だから、しっかりしている長男をどうしても頼ってしまったことが多い。
ひとりぼっちにさせたことも。

三人三様。

今思えば、心が通じなくて悔しい思いで夜を超えたことがあった。
夫がいれば、相談できただろうか。
夫が生きていれば、こうならなかったのではないか。
なんでうまくいかないんだろうか。

先日娘から映画に誘われた。
ママと見たいと言われた。
「A REAL PAIN 〜心の旅〜」
ユダヤ人の家系に生まれたアメリカ人が、
祖国ポーランドを訪ねて、迫害された歴史を知るツアーに参加するストーリー。
こういう、心の痛みを感じる、重い映画こそ、映画館で見るべきだと彼女は話す。
家で小さな画面で見ていると眠くなるそうだ。

雑貨屋さんを通って、かわいいものを眺めながら、

ふと、
「パペットスンスンみたいな子なら、もう一回産みたいなぁ。
本当にかわいいんだよ。大きくなったらボク、パンになる!っていうんだよ(笑)。
そういえば、君も本当にかわいい時期があったのに、忙しくバタバタ育てたなぁ。
今なら、あ〜〜、かわいいかわいいって、
絵本も“あと1冊ね💢”なんて意地悪言わないで何冊でも読んであげるのに」。と言ったら、

「本当にね、なんでうまくいかないんだろうね。残念だよね。
みんなね、子どももわかってる。
あ、ミキティ知ってる?庄司さんの奥さんの。テレビでよく話してる、SNSでも。
あの人の子育ていいね。楽しい!本当にいい子育て感だと思うよ」。と娘が言った。

まるで、昔からのママ友かと思うくらい、共感してもらえた(笑)
そしてミキティ。

時々、娘に学校に行っていなかった時のことを聞いてみるけど、「忘れちゃった」という。
本当にそうなんだと思う。
そして、
私が苦しくて涙を堪えたこともあるけれど、
あの子自身もそうやって苦しんでいたこともあるのかもしれないと思う。

私たちは、親子だけど、人間同士だから、
本当の心の中は、お互いにわからない。

さてさてあと少し、
長男を解放してあげるまで、
うちはカウントダウンです。

末っ子次男は、どうなることやら。
まだまだお母さんの心の旅は続く。

でも、きっと、
もう私には、後ろ向きな涙はこの先、無いと確信している。
生きていれば、なんでも、大丈夫だから。

 


10年前くらいかな?横浜でも雪が積もったとき。