お母さん大学サイトにあがっている、全国の仲間たちの記事を読む。
どれも、数年前までの私の姿だ。
長男のアトピーに始まり、
偏食、発達グレー、学校行き渋り、クラスメートとのトラブル、
次男のアレルギーやかんしゃく、幼稚園行き渋り、行事前の体調不良、
そして、自分自身の悩み、
子育てに向いていない、メンタル激弱、育児ノイローゼ、
コロナ禍のステイホームと次男のイヤイヤ期が重なっていたあの時期は、
今思い出しても地獄だった。
長男を産んでからずっと、悩んでいない日なんてなかった。
高齢出産のせいなのか、常に微妙に体調悪いし、
朝起きたときからすでに疲れているし、
周りのお母さんと同じようにできない、
子どもと一緒に遊ぶとか苦痛でしかなかったし、
だからスマホを見せるしかなくて、
テレビとスマホで一日終わるみたいなことしていたら、
長男が言葉の遅れでひっかかり、
「やっぱり私はお母さんに向いてない、人の親なんて務まらない」と自分を責め、
発達がなにかとゆっくり目だった長男のことを指摘されるたびに、
自分責めはどんどんひどくなる。
子どもが可愛い、なんて、思ったこともなかった。
いや、可愛すぎるがゆえに、大切すぎるがゆえに、
「こんな私がお母さんでごめん」といつも思っていた。
なんでこんなに育児向いていない私のところに、
こんな一筋縄ではいかない子が生まれてしまったのか。
定型発達の子がうらやましい、
アトピーもアレルギーもなくて、お肌つるつるな子がうらやましい、
そういう悩みがなんにもない子だってたくさんいるのに、
なんで私の子はこんなにいろいろ無理ゲーなのか。
そんなことを常に思っていた。
*******
でも、今は、子どもたちが可愛くて仕方がない。
毎日楽しくて仕方がない。
なんでそうなったのか、
それは、なにより「子どもたちが成長したから」。
子どもは、成長する。
感情のコントロールも、言語能力も、成長する。
何が嫌なのか、ちゃんと言葉で表せるようになる。
嫌なことがあっても、自分である程度処理することができるようになる。
身支度だって自分でできるようになる。
ごはんの支度だって、簡単なことなら自分でできるようになる。
お風呂だって自分で入るようになる。
確実に、親が物理的に手をかけることは減っていく。
アトピーがなくなったわけではない、
アレルギーだってまだある。
発達グレーは特性なので、なくなることはない。
偏食はちょーーーーっとずつ直ってきたかな。でもまだ野菜はほぼ食べない。
だけど、成長してくれたから、
親と子、というより、人と人、という感じで接することができるようになってきたし、
長男はもう中学生だから、大抵のことは一人でできる。
そして私も、それまでの苦悩や葛藤のおかげなのか、
かなり母力が高くなった。
ま、なんとかなるか、
これくらいなら大丈夫、
そんなに悩まなくてもどうにかなる、
という、いい意味でのあきらめと、
親は子どものことをコントロールできない、
いくら親ががんばって育てても、
もともと子どもが持っている性質は大きくは変わらない、
同じように育てても、兄弟で全然違う子に育つんだから、
ある程度の枠やルールは必要だけど、
それ以上は子どもの持つ力を信じて見守るしかない、
という、ある種の達観と、
さんざんもがき苦しんだ13年を経て、それらに気づいた。
だから今は、もはや家では飯炊き女。
子どもたちのために衣食住を整えるだけの人。
いってらっしゃいと送り出し、おかえりと迎える。
悩みがなくなったわけではないけど、
今でも、特に長男は心配だけど、
でも、悩みの沼にハマることはなくなった。
だから、悩んでいるみんな、大丈夫だよ!
「今はそんなこと思えないよ!」
っていう叫び声が聞こえてきそうだけど、
それでも私は言う。大丈夫だよ、と。
必ず夜は明けると、私は断言できるから。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。