お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

僕たちの約束

今日は来月本番を控えた、バレエの発表会の合同レッスンだった。私も小さな子達の楽屋係としてお手伝いに入った。

バレエが大好きな美緒はるんるんでスタジオ入り。隼人はというと、同じ年の男の子がまだ来ておらず、ソワソワ…スタジオの入り口で彼を待っていた。

ようやくお友達がおばあちゃんと到着。実はその男の子、バレエスタジオの先生のお子さん。彼と隼人は双子かと思うほど、性格も好きなものも似ていて…仲良し。

しかも2人して、女子66人対男子4人の中で、「恥ずかしい。女の子の中にいたくない。」と暴れ回るのだ。

普段はとても仲良く遊んでいるのに、今日に限って、何かをきっかけに大喧嘩に発展!

「だいっきらい!あいたくない!」と2人して手を出し、殴る蹴るの大炎上。

なんとか消火作業をして、レッスン終わりに他のママと彼らを公園に連れて行った。するとすぐに仲直りしていて、ほっと胸を撫で下ろした。

段々と空は茜色から群青色に色を変え始め…レッスンを終えた先生が公園に彼を迎えに来た。「また遊ぼうね。」と帰宅。隼人はお友達が見えなくなるまで、車の窓を開けて「ばいばーい!」と手を振っていた。

ほどなくしてラインが先生から届いた。なんだろ。と見てみると何やらボイスメッセージ。聞いてみると、5歳の彼から隼人へのメッセージだった。

「はやとくん、ごめんね。これからもいっしょにばれえ、がんばろうね。」

先生から、「ずっと喧嘩してしまったことを息子が気にして、謝りたいと言っています。隼人くんに聞かせてほしいです。」とラインが来た。

かわいいメッセージを聞いた隼人。ニヤリ!俺も!とボイスメッセージを送った。

「こちらこそごめんね。シンデレラがんばろうね。だいすきだよ、せんせい、きょうもおしえてくれてありがとう。せんせい、だいすき」

隼人は彼の優しいメッセージを、何度も何度も聞き返し、シンデレラ、一緒に頑張る!と話していた。

5歳児の仲直りの様子に、ウルウルしてしまった私。

小さな僕たちの約束が、きっと叶いますように。

どうか、どうか神様、よろしくお願い致します。