お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

どきどきの理由

何だかずっと動悸がしていて、公園で走る隼人を追いかけていたら、息切れが著しい。

また鬱がひどくなってんのか?

そう思って薬を飲むけど治らない。あまり気にせずに過ごしていた。

新しい職場に提出する必要があるため、かかりつけの内科に受診し、採血をした。結果にびっくり。

何にもないよ。と言われると思っていたら、先生が難しい顔をしている。これ見て。と検査結果を見せてくれた。

私は貧血がかなり進行していたのだ。

出血巣は見当たらないから、結果的に鉄が全く身体にない恐れがあるよね。ねえ、動悸とか息切れとかしてたんじゃないかな?

と先生は私に優しく問いかけた。

「してました」と即答。その時はなぜか笑いが出た。貧血だと酸素が身体に行き渡らないから、動悸息切れがするのだ。頭まぼんやりするし、頭痛も。

眼瞼を観察して「真っ白だよ」と先生。内服治療してみよう。ということになった。もとより貧血気味で、大学の頃は治療していたが、なんとか食事で補てきたので、治療していなかった。また治療の開始である。

ロビーに戻り、何か思いあたることはないかなーと考えていた。そういえば、食事をろくに摂ってなかった。私以外の家族が偏食で、人への食事を考えて食べさせていたが、自分は疲れてしまい、朝も昼も抜いて、夜はおにぎりで済ませる毎日だった。

何やってんだ、私。なぜかロビーで鼻の奥がツーンと、涙が込み上げてくる。

帰宅して、とにかくしっかり食べて何もせず横になった。こどもらには「赤血球がママ少ないから、酸素が少ないんだって」と説明すると、2人は理解してくれて、頭をヨシヨシ、布団をかけてくれる。

今週約束があった友達へ、具合が悪くて延期させて欲しい。と連絡。

しばらくして彼女から「ちょっと外に出てきて」とラインが来たので、ボサボサ頭で外に出ると

手作りのご飯と鉄がたくさん入ったジュースを持ってきてくれた。

涙が止まらなくなってしまい、ありがとう。とやっと伝えると「きつかったね」と抱きしめてくれた。

その日からしっかり食事を摂るようにして、薬も飲んで、体調は少しずつ回復。

身体がきついと心まできつくなる。しっかり食べることをおろそかにしてはいかん!私がたくさん食べて、おいしー!という姿を見せて、こどもらにもたくさん食べてもらえるようになりたい。

貧血の私はそう思っている。